【1】協調←→競争

<div>海老原嗣生氏</div>
海老原嗣生氏

協調的に、縁の下の力持ちとして働くタイプが好まれるのか。それとも、競争好きで自分が主役、一番になりたがりが好まれるのか。ここが明確にわかれば、企業選びは格段に楽になるはずです。

この詳細を説明する前に、一点、注意をしておきます。これから話す5軸に関して全てに共通する話なのですが、「協調タイプが好まれるか、競争タイプか」というふうに、二者択一方式で、企業の人や先輩などに聞くのは絶対にやめてください。こう聞くと、ほとんどの場合は、「両方だよ」とか「場合によってまちまちだな」「一概に言えないよ」といった答えが返ってきます。

ではどうすればよいか。直接的に聞かず(聞く方法はこのコーナーの最後に書きます)、直感的に把握する方法を以下に書いていきます。

協調することが重要視される理由とはどういうところにあるでしょうか?

「たくさんの関係者がいて」「その多くの人を調整する」仕事は、必ず協調が必要となります。逆に、自分一人で大きな業績が残せる(逆に、ダメな人は全く業績が上がらない)タイプの仕事では、協調はそれほど必要ありません。だとすると、その会社のビジネスは、「関係者が多く調整業務が常につきまとうか、否か」を考えれば、簡単に答えが出ます。これがひとつ目の判断要素です。