相見積もりで適正価格だけでなく提案力を見極める

見積もり依頼の前に整理すべき「6W2H」とは
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見積もり依頼の前に整理すべき「6W2H」とは

限られた予算で希望のリフォームを実現するには、相見積もりが欠かせません。1社だけの見積もりで判断する人もいますが、比較対象がないために適正価格がわからず、余計な費用をかけてしまう可能性もあります。適正価格を判断するためには、2~3社に相見積もりを依頼しましょう。

通常、見積書の提出には現場調査を行ってから数日~2週間程度がかかります。各社にまとめて来てもらって現場調査をしてもらえば楽ですが、ほかの業者がいるところでは業者も突っ込んだ話をしてくれません。面倒でも別々に来てもらうことを勧めます。

このときこちらで建物の図面を用意しておけば、業者の図面作成の手間が省け、早めの見積書提出が期待できます。戸建ての場合は建築確認申請時に提出した図面、マンションの場合は購入時にもらった平面図があるはずなので、事前に探してコピーを取っておきましょう。

見積もりを依頼するときは、最初に相見積もりであることを伝えたほうが効果的です。業者間の競争意識が働くため、見積額が抑えられやすくなるからです。ただし、必要以上にプレッシャーをかけるのは逆効果。極端にコストを抑えようとすると、手抜き工事を誘発しかねません。

見積総額が安いからといって飛びつくのも危険です。大切なのは、工事の内容と価格のバランスです。その意味で、内訳のチェックは必須です。例えば比較的大規模なリフォームなのに、「工事一式○万円」とだけどんぶり勘定で見積もりを出す業者は要注意。見かけ上は安くても、実際は質の低い部材を使ったり、本来は4本必要な柱を3本で済ませて見積もりを出したりしているかもしれません。トラブルのもとになるので、どのような部材や設備をどれだけ使うのか、内訳をしっかり書いてもらいましょう。

内訳を見て疑問に感じたときは、遠慮なく業者に質問すべきです。例えば同じ工事でも、業者によって足場を組むケースと組まないケースがあります。当然、足場を組むほうが価格は高くなりますが、説明を聞いて足場を組む必要性を理解できれば適正な見積もりといえるはず。逆に納得のいく回答がなければ、コスト以前に業者の信頼度に疑問符がつきます。

見積もりで業者の提案力を見極めることもできます。リフォームにあたり、施主には自分なりの理想のイメージがあるはずですが、専門知識がないためにそれを業者にうまく伝えきれなかったり、無理な要望をしてしまったりするケースがあります。良い業者は、施主の要望をくみ取ったうえで、さらにこちらの期待を上回るようなプランを提案してくれるものです。一方、やる気のない業者は受注したい一心で安請け合いして、施主の言うとおりの見積もりを出すだけ。どちらがプロの仕事であるかは明白でしょう。

見積もりの依頼時には、「こんなイメージのリフォームを考えているが、別のパターンの提案もしてほしい」とぜひ伝えてください。その対応で業者の力量や誠実さがわかるだけでなく、より理想のリフォームに近づけるはずです。