「部下やメンバーにお願いするより自分でやった方が早い」そう思った経験はありませんか。実はその思考があなたの決断、行動のスピードを落としているかもしれません。数多くの企業やトップアスリートから支持される教育コンサルタントの塚本亮さんが行動の早いビジネスパーソンになる上で必要な人を巻き込む仕事術のコツを教えてくれます。

※本稿は塚本亮『「すぐやる」思考法』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

オフィスで働く3人のビジネスウーマン
※写真はイメージです(写真=iStock.com/metamorworks)

「本当に自分がやったほうがいいのか」を考える

すぐやる人は「自分でやらない」ことの大切さを理解しています。どうやって他人を巻き込んでいくかも考えます。

なぜなら、自分1人でできることには限界があると、知っているからです。何でもかんでも自分でやろうとしてしまうと、当然ながらやることだらけの状態になってしまいます。その中には自分の得意なことも、不得意なことも含まれるでしょう。

得意なことは楽しみながら進めることができる一方で、不得意なことは時間もかかりますし、エネルギーも消耗してしまいます。

「本当に自分がやったほうがいいのか」

こう考えることも選択肢の1つとして常に持っておくことも大事です。

「すぐやる」というのは、自分にとって重要度が高いもの、意味のあるものを先延ばしせずにやることです。何でもむやみにやるものではありません。

それが結果的に人生の質を高めることにつながります。

よほどそれが今後の自分のキャリアにとって、重要な意味を持つものでない限りは、不得意なものにウンウンと考え、乗り越えようとする必要はありません。

不得意なことは心理的な障壁も高いですし、やろうと思っていても、それが故にやる気がおきにくかったりします。結果的に苦手意識がやらなきゃという気持ちに先行して、先延ばしにつながってしまうのではないでしょうか?