なぜ職場でこのような事態が生じるのか。若手社員とベテランアルバイト双方の体験談を聞きながら“無期転換ルール”なる雇用形態の改正がもたらす懸念について解説しよう。
ゆとりを追い込む、バイトの嫌がらせ
アルバイト(非正規雇用)と正社員(正規雇用)はその待遇はもちろん、業務内容も大きく異なる。一般には正社員がリーダーシップを発揮し、現場で働くアルバイトの指揮系統を担うものだ。だが、正社員よりも長く在籍したバイトが現場に入った若手社員と対立しトラブルに発展するケースが現在、後を絶たないのだ。
まずは若手社員のトラブルを紹介する。有名国立大学卒の太田穣さん(仮名・30歳)はマスコミ勤務を経て、26歳のとき映画館の運営会社に転職した。「出版業界でいう本屋大賞のように映画館発でヒット作を出したいと思い、映画館の運営会社に思い切って転職しました」と話す。
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