雑誌の特集で、反響が大きいテーマは「本」です。勉強熱心なことはすばらしいこと。でも、いまリスクをとって活躍している人たちは口を揃えます。「行動しない限り、何も変わらない」と。本を読んで人生が変わった人たちのエピソードとともに、「プレジデント ウーマン」(2018年1月号)の読みどころをご紹介します――。

必ず上位に入るのが「勉強、学ぶこと」

「もっと時間があったらやりたいことは?」
「もっとお金があったらやりたいことは?」

プレジデントの姉妹誌として2年半前に創刊した「プレジデント ウーマン」の読者にアンケートをとると――。

旅行や趣味、買い物という答えも挙がりますが、必ず上位に入るのが「勉強、学ぶこと」です。ベストセラーになったリンダ・グラットンさんの『ライフ・シフト』で、これからは学び続ける、学び直す人生に変わっていくことが大きく取り上げられる前から、ウーマンの読者は学ぶことへの意欲が旺盛なのです。

年末年始を迎えるこの時期、1年半ぶりに「本と映画」の特集を組みました。仕事で力をつけるための本、プライベートの悩みに答える本、モチベーションを上げる映画。その分野のプロにお薦めを聞こうと、150冊以上の本を書いている小宮一慶さんを訪ねたときのこと。

「ウーマンの読者はとても勉強意欲が旺盛なんです」、アンケートの結果を伝えながらこう切り出すと、小宮さんはにこやかに、でもすぱっと言いました。

「自分で勉強したり、セミナーに行って感動したりするのもいいことだけど、アウトプットしなくちゃ。行動しない限り、何も変わらないんですよ」

はっとしました。働く女性を対象にした「プロジェクトWOMAN」のセミナーで、同じ話を聞いたばかりだったからです。森本千賀子さん、藤本あゆみさん、岩佐大輝さん、西村創一朗さん。それぞれの分野で活躍する4人の話に続いて、モデレーターを務める島田由香さんの言葉。

「刺激を受けたらそのままで終わるのではなく、気づきに変えて、いかに行動できるかなんです。行動すれば批判も受けるけれど、行動に人が集まるんですよ」

この10月から11月に「人生を変えた本、読み続けたい本」というテーマで11人の著名人に行ったインタビューは、まさにこの言葉を実感するものばかりでした。その一部をご紹介します。