「協調性があり、吸収力の高い若手がほしい」「スキルより人物重視」「長く働いてほしい」──。こんな企業の声に応えるスタッフサービスの「ミラエール」。その魅力を実際の導入事例から探った。

「ミラエール」は、スタッフサービスが他社に先駆けて2014年に始めた、事務職領域では珍しい無期雇用派遣サービスだ。成長意欲の高い若年層を多数、事務職として企業に派遣しており、現在約2600人が、約1000社に就業している。

ミラエールが一般的な事務職の登録型派遣と大きく違うのは、ポテンシャルや人柄、仕事への意欲などの基準のもとスタッフサービスが選考し、無期雇用しているという点だ(図参照)。事務職未経験者が多いため、コピー機の使い方などの基礎的なことから、ビジネススクールなどを活用したパソコン研修を実施し、企業に派遣している。

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スタッフサービスが無期雇用した社員を派遣する。派遣先企業はスタッフサービスと労働者派遣契約を締結する(従来の派遣サービスと同様)。

フレッシュな人材を安定的に確保できることから活用企業も増えているミラエール。20人のミラエール社員を受け入れ、プロジェクトを成功させた日本レコード・キーピング・ネットワーク株式会社(NRK)もその一つだ。確定拠出年金の記録関連業務を行う同社では、そのプロジェクトのため、大量の情報の内容を精査・確認し、1年半ほどでデータベース化する必要があった。

説田久美子(せつだ・くみこ)
日本レコード・キーピング・ネットワーク株式会社
人事総務部 人事課
シニア・アソシエイト

「複数の人材派遣会社に相談したのですが、登録型派遣では『20人を一度に就業させるのは難しい』という回答がほとんど。その中で『対応できます』と即答されたのがスタッフサービスさんでした」

同社人事総務部人事課の説田久美子氏はそう振り返る。個人情報を扱う作業なので、少しの入力ミスも許されないため、NRK内で業務に関する研修を就業開始時に徹底する必要があった。「そのため、基本的に一斉就業が条件でした。また同じ理由から、できるだけプロジェクト期間中は人の入れ替わりがないほうがいい。そうしたこちらの要望に応えられるかどうかが、人材派遣会社を選ぶポイントでした」。

登録型派遣では、求人条件に合った、かつ業務の変化にフレキシブルに対応できる人材を一斉に就業させるという条件をクリアするのは簡単ではないが、ミラエールの仕組みを使えば可能であった。

自ら業務の改善案を提案するミラエール社員も

岩城聡美(いわき・さとみ)
日本レコード・キーピング・ネットワーク株式会社
事務管理部 東京事務センター 移換課
課長補佐

ミラエールでは各企業の業務に適した人材を派遣することにも力を注いでいる。適性検査のSPIを活用したスタッフサービスのマッチングは導入企業からの評価も高い。今回、NRKでプロジェクトの責任者を務めた事務管理部の岩城聡美氏は次のように言う。

「業務の特性上、課題に対してコツコツと粘り強く向き合える力と、周囲と協力し合って仕事を進める協調性、また、大量のデータを処理するにはスピード感も必要と考え、担当営業に伝えていました。マッチングが客観的な指標に基づいているのは、やはり安心材料のひとつ。また、こちらの希望に迅速に対応していただいた点にも満足しています」

そして実際にプロジェクトがスタート。当初、仕事の進め方が気になるスタッフもいたというが、数週間ほどで改善し、結果的にデータベース化は予定の期間内に無事完了した。

「慣れない仕事で時間がかかったり、ミスをしたり。初めからそういったことは予想していたので、仕事をしながらモチベーションを上げていけるようにミスの頻度を可視化して改善につなげたり、上手くPDCAを回せたミラエール社員にはその取り組みをみんなの前で発表してもらったり。ミラエール社員たちは素直で吸収力もあり、真剣に業務に向き合い、努力してくれました。また、一人一人に自主性を持ってほしいとの想いから、適性を見極め各自に業務上の役割を与えたことで責任感も芽生え、自ら業務の改善案を提案してくれることも多かったです」と岩城氏。そして、説田氏も続ける。「事務職の経験が少ないというのは、ある面でプラスに働くこともあるんです。経験のある人は、どうしても以前のやり方に縛られて、柔軟性に欠けることがあります。その点、ミラエール社員は対応力に優れていました。適性マッチングの効果もあり、互いに向上心を高めながら、仕事にあたってくれたと思います」。

5人のミラエール社員を直接雇用して戦力に

一方、1年半の間にはスタッフサービスの伴走にも助けられたという。ミラエール社員には専門のカウンセラーが付き、毎月全員に個別面談を実施。課題や悩みの相談にも乗る。

「面談内容はこちらにフィードバックしてもらえるので、その後のコミュニケーションに生かしていました。私たちが直接やりとりしにくいことを伝えてもらったり、聞いてもらったりもしましたね。間に派遣会社が入ることで、意思疎通がスムーズになった部分もあったように感じます」(岩城氏)

当初、一定の離職は想定していたが、プロジェクト完了後まで人材の入れ替わりはなかった。さらに、派遣されたミラエール社員のうち5名がNRKに直接雇用、また新たに立ち上がったプロジェクトの担当として6名のミラエール社員が継続就業している。スタッフサービスとしても、ミラエール社員が現場で経験やスキルを積んで“卒業”していくことには前向きだ。

岩城氏は、「一定期間一緒に働き、その人のスキルや人柄までわかっているというのは大きなメリット。採用の手段としてもミラエールは有効です」と評価する。また説田氏も、「今回まとまった人数の若い人材を受け入れ社内の体制を構築できたことは、新卒採用に新たに取り組んでいく当社にとって有意義な経験だった」と言う。

これまでにミラエールを利用した企業は、業種・業界も多岐にわたっており、規模も大手から中小まで幅広い。大型プロジェクトではなく、少人数の受け入れも可能だ。前向きにスキルアップを目指す若い人材は、どんな企業にとっても貴重なはず。事業の基盤を支える事務職を担う社員を求めている企業にとって、ミラエールは見逃せないサービスといえそうだ。

「ミラエール」が支持される3つのポイント

1 意欲の高い若い人材の確保に有効
ミラエール社員は、仕事へのモチベーションや就業意欲を面接やSPIで可視化し、スタッフサービスが無期雇用で採用した人材。同社ではパソコン、ビジネスマナーなどの研修でスキルアップもサポートしている。また派遣先企業による直接雇用も積極的に支援。新卒採用が難しい中小企業などにとっては、若い人材を確保する手段としても有効的だ。

2 まとまった人数の依頼にも対応できる
ミラエールが派遣するのは、スタッフサービスが無期雇用している“社員”。一度にまとまった人数が必要となるプロジェクトなどでも対応が可能だ。また、「着実に仕事を進めたい」「周囲との協調性を大事にする」などの職務適応性を踏まえてマッチングされるので、業務適性に合った人材を依頼できる。

3 モチベーションを維持する仕組みがある
ミラエール社員には、専門のカウンセラーが付き、個別のキャリアカウンセリングを行うほか、面談も定期的に実施する。また、キャリアプログラムに沿った育成を行い、目標設定などもスタッフサービスがサポート。モチベーションの維持に力を入れ、ミラエール社員が派遣先で前向きに働けるようにしている。