「ブロック」に関する玩具は、いずれも三角形や四角形などのパーツをつなぎあわせ自由に立体的な造形を作ることができるものばかりだ。

特に、注目されたのは「ポリドロン」。3歳の頃から遊んでいたというのは、Yさんだ。

「中学受験の算数で、図形を切断した面の形を問うものや、展開図を組み立てるとどんな形になるかを問う問題が不得意な子は多いですが、私は得意でした。図形問題を解くヒントを直接的に得たわけではありませんが、苦手意識を持たず、直感的に立体的な図形の組み合わせの感覚が理解できるようになったと思います」

ポリドロンのパーツで作っていたのは三角錐やサッカーボール、弟の“帽子”など。遊んでいたら、空間把握力がいつの間にか身についたそう。

ほかの3点、ピタゴラス、マグ・フォーマー、ゲオマグはいずれも磁石が内蔵されているのが共通点。手先が器用ではない小さな子から、大学生まで遊ぶことが可能だ。

「実際に手を動かして、いろいろな形を作るというのが、のちのちの算数や数学的な考え方にもつながっている気がします」という声もあった。

今回の参加者の多くが夢中に!
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ポリドロン
一辺約70mmほどの幾何学的な8種類の形(正三角形、三角形、正方形など)の辺をはめ合わせられるようになっており、立体的な造形を作ることができる。東大数学科の合宿所にも置いてあるそう。
[対象年齢]4歳~/「基本セット」3800円+税など(写真は「標準セット」)/[発売]東京書籍
数学の先生が開発!? 冷蔵庫にも張れる
2▼ピタゴラス

「プレート」と呼ばれる三角形や四角形などのパーツは双方向で反発しない特殊な磁石になっており、冷蔵庫やホワイトボードなどに張りつけて遊ぶことも。もともと中学の数学の先生が開発したもので、2014年秋に史上最年少(7歳)で数学検定2級に合格した高橋陽翔君が遊んでいたことでも話題に。
[対象年齢]1歳6カ月~/「ピタゴラスひらめきのプレート」1万2000円+税/[発売]ピープル
色とりどり。ライトがつくものも
3▼マグ・フォーマー

各ピースは磁石内蔵でピース同士はピタッとくっつく。恐竜セットや、観覧車を作れるセット、ライト付きなどさまざまな種類がある。「大学の教職課程の授業でも扱われていた」(参加者談)という知育玩具。
[対象年齢]3歳~/「ベーシックセット(30ピース)」6600円+税など(写真はライト付きの「LEDセット」)/[発売]ボーネルンド
バーとボールの組み合わせは無限大
4▼ゲオマグ

磁石内蔵のバーとスチール製のボールを組み合わせて作るスイス製の玩具。あらゆる種類やサイズ、3次元のリアルな模型など、組み立て方は無限大。「安定した立体物を作るにはどうすればいいのかなど考えながら遊んでいました」
[対象年齢]6歳~/「Geomag パネル68個」5000円+税/[発売]ゲオマグ ワールド・ジャパン