インバウンド消費が減速傾向にある今年の日本。そんな景気には左右されない超リッチ層の外国人顧客を獲得しようと、日本最大級のホテルチェーンが動き出した。

世界の超リッチ層870万人を狙え

旧建築の解体時から、これほど世間の耳目を集めた再開発プロジェクトも珍しいだろう。“赤プリ”の愛称で親しまれた旧「グランドプリンスホテル赤坂」を、ホテル、オフィス、賃貸住宅、商業施設からなる複合施設に建て替えた「東京ガーデンテラス紀尾井町」プロジェクトだ。

最上階を残して、上から1階層ずつ解体して下ろしていく「テコレップ」工法は、騒音や振動を極力抑え、粉塵飛散ゼロという“日本発・世界初”の技術で、担当した大成建設によると海外メディア15社が取材にやってきたという。また、朝鮮李王家の東京邸だった歴史的価値の高い旧館は今回「赤坂プリンス クラシックハウス」としてリニューアルされたが、青森・弘前城の修復工事でも注目された曳家技術で44メートル仮移設され、全体工事からの影響を回避する措置が取られた。