民進党代表選に第3の候補が現れるか

9月2日に告示され、9月15日に投開票が行われる民進党代表選。執筆段階では蓮舫元行革担当大臣と前原誠司元外相が出馬を表明し、玉木雄一郎衆院議員が出馬を模索中だ。その他、長島昭久元防衛副大臣が意欲を見せていたが、出馬に必要な20人の推薦人を集められず断念。原口一博元総務大臣も8月26日に「出馬の決意」と「推薦状」を持って、推薦人集めのために党内の各事務所を巡回 したが、難しいと思われる。

大方の予想は蓮舫氏の圧勝だが、果たしてどうなるか。代表選を前にした民進党の情勢から占ってみよう。

民進党公式サイトより

8月26日に民進党が発表した代表選の有権者数に関する公告によれば、一般党員・サポーター有権者人数は23万5211人で、231ポイント。地方自治体議員有権者人数は1586人で、206ポイント。国政選挙の公認候補予定者有権者人数は118人で、118ポイント。国会議員の人数は147人で294ポイント。以上の合計849ポイントで争うことになる。

1人当たりの票のポイントは国会議員が最も多いため、岡田執行部の支援を受けて多くの国会議員が支持する蓮舫氏が優勢といえる。また細野豪志元環境大臣の自誓の他、高木義明元文科大臣が会長を務める民社協会や赤松広隆元農水大臣が率いるサンクチュアリ(旧社会党系)が支援を表明したため、固いことで知られる民社党系と旧社会党系の組織票は蓮舫氏に流れると予想される。

その一方で、地方議員の中には現執行部への批判も根強い。8月3日に行われた全国幹事会・選挙対策責任者会議では、多くの参加者から共産党との野党共闘について複雑な心情が吐露されたという。党員・サポーター票は総支部長の意向を反映することが多いが、これが投票結果にどう反映されるのかに注視したい。