元IBMのコンサルタント・清水久三子さんによる、プレゼンテーションでの技を解説してきた本連載も、今回が総仕上げ。最終回は、体やアイコンタクトで、聞き手の心をしっかりつかむテクニックを紹介します。この春からはプレゼンテクニックをしっかり身につけて、1ステップ上の自分を目指しませんか?

本連載もいよいよ最終回となりました。最後のレッスンは言葉以上に強いインパクトを与える効果的なジェスチャーとアイコンタクトがテーマです。ジェスチャーなんて恥ずかしい、目を合わせたら緊張してしまう……そんな人でも自然にできるテクニックを紹介します。

外国人のようなジェスチャーは必要ない

日常会話だと手をよく動かしながら話している女性をよく目にしますが、プレゼンテーションとなるとどう動いてよいのか分からず、直立不動になってしまう人が多いようです。また、ジェスチャーというと、芝居がかってしまい不自然に見えそうでちょっと苦手と言う人もいます。

このようにジェスチャーに苦手意識のある人は、手のひらを上に向けて肩をすくめたりするような、外国人特有のものをイメージされているのではないでしょうか? 舞台や映画の俳優・女優ではないので、大袈裟なジェスチャーはビジネスのプレゼンテーションでは不要です。

ただし、前回の「動きのノイズ」で説明したように、直立不動では聞き手の集中力が薄くなってきてしまいます。「ここぞ」という時に、適度な動きや、意味のある動きを取り入れるコツを覚えると、メリハリがつき、伝わりやすいプレゼンテーションになります。では、「どんな動き」を「いつ」したらいいのかを見ていきましょう。