ストレス解消は、くだらないほど効く!

私ね、病的に仕事が好きなんです(笑)。でも、仕事を詰め込み過ぎて、過積載のときはストレスですね。そんなときは、暴れますね、もう暴れまくる(笑)。「仕事やりたくなーい!」「全部いやー!」とか言って。床を転げ回ったり、友人に八つ当たりしたり。最高にくだらないことを1人でやってみたり。

たとえば、眉毛をつないで描いてみる。そんな顔の状態で真剣に悩んだりしていると、だんだん面白くなってくるんです。あるいは、泣いている自分に「いいぞ、私、泣いてる泣いてる」と思いながらガンガン泣いてみたり。そうこうするうちに、小1時間くらいでスッキリします。こうしたばかばかしいガス抜きは本当に大事で、ストレス解消にとても有効なんです。

このとき誰かを責めるとか、何かを批判してもだめ。「普通こうじゃない?」「あの人のこういうところがだめだよね」と、まるで私は全部ちゃんとやっているけど、他人や物事が悪い、という屁理屈を考えても決してストレスは解消しません。完全に無意味でわがままで、ばかばかしいことを言うことが重要になる(笑)。

もちろん、言う相手は選んだほうがいいですよ。言ってはいけない悪態をぶちまけられても、それを笑いとして受け止めてくれる友達を確保しておきましょう。前向きに私らしく働き続けるためには、きちんとストレスを放電すること。私にとってはそれが何よりの秘訣ですね。

ジェーン・スー
東京生まれ東京育ちの、生粋の日本人。作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニスト。音楽クリエイター集団agehaspringsでの活動に加え、TBSラジオ「ジェーン・スー 相談は踊る」をはじめとしたラジオ番組でパーソナリティーやコメンテーターを務める。著書に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社)、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)がある。TBSラジオの番組をまとめた『ジェーン・スー 相談は踊る』(ポプラ社 編者/TBSラジオ ジェーン・スー 相談は踊る)は、ラジオリスナーでなくとも、ジェーン節を堪能できる内容になっている。

構成=葛山あかね