2016年3月15日(火)

活況インバウンド! ユニーク宿泊施設続々登場で、東京大変貌

PRESIDENT 2016年1月18日号

遠藤 成=構成 ノーチラス工房=撮影 東京都港湾局=写真提供
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超高級ホテルの建設ラッシュが進む一方で、古い建物をリノベーションした宿泊施設が相次いで開業している東京。低価格というだけではなく、宿は発信メディアでもあるのだ。

2015年10月24、25日に横浜の赤レンガ倉庫で開催された「第3回東京湾大感謝祭」。漁業、物流、環境、観光……さまざまな恵みを与えてくれる東京湾に感謝をしようというイベントに、2日間で8万8000人が会場を訪れ、菅義偉官房長官、小池百合子元環境大臣らも出席したことでメディアにも注目された。

第3回を迎えた東京湾大感謝祭には菅官房長官も参列。(写真提供=東京都港湾局)

東京湾に注ぐ河川の流域人口は約3000万人。日本の人口の4分の1がこのエリアに住んでいるにもかかわらず、東京湾は海として認識されることが少ない。しかし、「和食」の代名詞、握り寿司、天ぷら、鰻の蒲焼きも、江戸前と呼ばれた東京湾の恵みが生んだものにほかならない。

「1964年の東京五輪を機に、水の都だった江戸の街の水路は暗渠化されて下水道になったり、埋め立てられて高速道路になったり、遠浅だった海岸線には工場や港湾施設が建設され、立ち入り禁止となり、人々は近づけなくなってしまいました。人々は水辺に無関心になり、生活排水や工場排水で川や海はどんどん汚れてしまったのです。

現在は、様々な努力で、川も海もずいぶん改善されているのですが、臭くて汚いというイメージは依然として強い。問題はまだまだあるのですが、まずは多くの人に東京湾に関心を持ってもらいたいというのが願いです」

と語るのは東京湾大感謝祭プロジェクトチームのリーダーで、人気番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)で東京湾再生にTOKIOが取り組むコーナー「DASH海岸」の監修者でもある木村尚さん。

「2020年に臨海部を中心に東京五輪が開かれますが、高度経済成長期の前回とは違い、成熟社会として、この五輪をチャンスとしてどう活かし、東京はどう変わるのか。五輪・パラリンピックと同じように、東京の街、東京湾に求められているのは多様性です。多様性とは、すなわち豊かさに通じるのです」

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