2015年11月21日(土)

これならダメ夫にもできる!「乳がん妻」へのサポート術

ドキュメント 妻ががんになったら【12】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
桃山 透 ももやま・とおる
フリーランスライター

1968年、大阪府生まれ。ビジュアルリテラシー(東京支部)所属。大学卒業後、金融系会社の営業、コピーライター、出版社の編集者、業界新聞の編集長を経て、独立。主にビジネス書、実用書、医学書関連の執筆・編集・監修に携わる。得意なジャンルは整理術、手帳術で、著書に『サクッと1分間 整理・ファイリング術』などがある。

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フリーランスライター 桃山透=文
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「できることだけを確実にやる」

「闘病している妻の力になりたい!」と思うのは、夫として当然のことですが、あまりがんばりすぎないようにしています。妻の場合、乳がん転移の肝臓がんで、主治医から「治るとは思わないでください」といわれているため、サポートを続けるには、ゴールのないマラソンを走るような覚悟が必要だからです。

それでも、このマラソンをどこまでも続けたいと思っているため、無理することなく「できることだけを確実にやる」くらいに思うようにしているのです。そのほうが精神的に追い詰められることが少なく、結局はそのとき、そのときのベストが尽くせます。

たとえば、食器を洗わなければならないけれど疲れがひどいときは、まずコップだけを洗ってみます。そして、余力があれば、さらにスプーンだけ洗ってみるなど、決して無理はせず、できることだけを確実にこなしているのです。

また、イライラしているときは、家事をすることはありません。家事をしていると、「こんなことやりたくない」という思いが止まらなくなるときがあり、下手をすれば家族に当たってしまって、本末転倒になることがあるからです。

イライラしているときは散歩に出るなど自宅から離れ、気持ちが落ち着くようにもっていきます。そして、いくらか気持ちがラクになってきたら帰宅し、家族との会話はできるだけやわらかな口調でするよう心がけます。少しでもイライラしていると、それが伝わってしまうことがあるからです。

このほか、妻が闘病のためにやっておいたほうがいいことは勧めるだけでなく、付き合ってみることがあります。たとえば、ウォーキングをしたり、にんじんジュースを飲んだり、足湯をしたりすることなどがそうです。これらのことも、無理なくできることだけをできるときだけ、付き合うようにしています。そうすることで、妻も続けられているところがあるかと思います。

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