「実は……。」誰もが何気なく口にする言葉である。だが、前ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント社長の土岐大介氏は、かつての部下がこのフレーズを自分だけでなく顧客や部下に頻繁に使用する場面を見て、「他人のふり見てわがふり直」したという。
「『実はですね』という言葉で始まると、聞く側は、一般的・常識的にはAとなっていますが、本当はBなんですよ、といったサプライズ感のある内容の話を期待します。しかし、ほとんどの場合、そんな衝撃的な話は出てきません。『実は』と話している本人は、いかにも特別なことを知っているという雰囲気ですが、完全に看板倒れなのです。何度も『実は』と聞いていると『何を偉そうに言っているんだ』と腹立たしくなります。 おそらく言っている本人は無意識に話している口癖で、周囲からは大いに顰蹙を買ってしまっていたのです」(土岐氏)
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