2015年9月15日(火)

大失敗も不運も「引きずらない人」は、一体どんな「神経」なのか?

小宮一慶のメディア・ウオッチ【7】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
小宮 一慶 こみや・かずよし
小宮コンサルタンツ代表

小宮 一慶

1957年、大阪府生まれ。81年、京都大学法学部卒業後、東京銀行入行。86年、アメリカのダートマス大学経営大学院でMBA取得。帰国後、経営戦略情報システム、M&A業務に携わったのち、岡本アソシエイツ取締役に就任。国際コンサルティングを手がける。93年、カンボジアPKOに国際選挙監視員として参加。94年より、日本福祉サービス(現セントケア)にて、在宅介護問題に取り組む。96年、小宮コンサルタンツを設立。コンサルタント、非常勤取締役、監査役として企業経営の助言を行うほか、講演、著書を通じてビジネスマンに必要な基本スキルについて、わかりやすい言葉で指南している。明治大学大学院会計専門職研究科特任教授。近著に『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新報社)、『お金を知る技術 殖やす技術』(朝日新書)などがある。

執筆記事一覧

経営コンサルタント 小宮一慶=文
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エジソンと松下幸之助は、失敗しても超ポジティブ

講演で「成功する」ための心構えというテーマでお話をすることがあります。成功するためには、(1)前向きであること、(2)利他心を持つこと、の2つが大切だと私は考えています。

先日、日経新聞9月7日付けの朝刊コラム「春秋」を読んでいたら、エジソンの話が出ていました。

それによれば、エジソンという人はとても前向きの人だったらしく、工場で火事が起きて実験用施設が燃えてしまっても、「これは、もっと良い施設に変えるチャンスである」と考えたそうです。また、電球の試作に1万個失敗しても、「うまくいかない方法を1万個見つけただけだ」とあります。

また、そのコラムには松下幸之助さんのことも書かれており「好況よし、不況またよし」という言葉を残していると書いてありました。松下さんもやはりとても前向きの方だったようです。ご存じのように、この2人とも超ポジティブかつ楽観的思考が功を奏し、その後、創造性豊かなモノをこの世にいくつも生み出しました。

前向きであれば、同じものを見ても「できる」と考えますが、後ろ向きなら「できない」理由を考えます。結果が違ってくるのは明らかです。また、前向きの人は明るいですから、周りの人から好かれるというメリットもあると思います。何でも前向きというのも、危なっかしいところがありますが、やはり、前向きが大切です。

と言っても、実際には、常に前向きに考えるというのはなかなか難しいですよね。

私は、若いころにある訓練をしたことがあります。それは、輪ゴムを左手首に巻いておくというものです。イライラしたり、後ろ向きの感情が現れたりしたときには、その輪ゴムを右手で引いて、ぱちんとやるのです。

それで、ネガティブな感情を断ち切るのです。後ろ向きな気持ちの自分へのちょっとした戒めであり、時間的かつ精神的な区切りでもありました。輪ゴムを引こうとするときに、冷静になって客観的に自分を見ることができるので、その時点で気分の切り替えができたのです。

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