書類を集めれば、確定申告は30分ほどのカンタン作業

住宅ローン控除に必要な書類は、

●確定申告書(A) ……税務署か国税庁のサイトから入手
●住宅借入金等特別控除額の計算明細書 ……税務署か国税庁のサイトから入手
●住民票の写し ……市区町村役場から入手
●建物・土地の登記事項証明書 ……法務局から入手
●建物・土地の不動産売買契約書(請負契約書)の写し ……コピーでOK
●源泉徴収票 ……年末に勤務先からもらったもの
●住宅ローンの残高を証明する「年末残高証明書」 ……住宅ローンを借入した金融機関から送付
●認定長期優良住宅・認定低炭素住宅の人は認定通知書の写し ……不動産会社から入手

です。すべて12月中に揃うものなので、該当者は早めに集めましょう。

書類さえ集まればあとはカンタン作業です。

住宅ローン控除の申告の仕方は、主に3通りあります。

(1)税務署から確定申告書を入手し、記載して住まいを管轄する税務署に持参するか郵送する
(2)どこの税務署でもいいので出向き、税務署の確定申告書作成コーナー(確定申告専用機械)で確定申告書を作成する(タッチパネル方式)
(3)国税庁のサイト上で確定申告書を作成し、プリントして住まいを管轄する税務署に持参するか郵送する https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/h26junbi/index.htm (平成26年分は2015年1月5日に公開予定)

おすすめは(2)と(3)です。

税務署に行く余裕のある方は、必要書類を持って税務署の確定申告書作成コーナーにいけば30分ほどで作成でき、そのまま現地で申告ができます。機械のそばには税務署員やお手伝いの税理士がいるので、わからないことがあれば助けてくれるでしょう。

自宅のパソコンでネットで作成したい人は、国税庁のサイトにある「確定申告書作成コーナー」で申告書を作成し、画面の指示に従ってクリックや必要事項を打ち込んでいくと、そのまま申告できるA4の確定申告書ができ上がります。そのまま自分のプリンタでプリントアウト、必要書類を同封し、税務署に郵送するのがよいでしょう。

税務署での作成も、ネットでの作成も、画面に従って入力していけば申告書は30分ほどでき上がります。完成図の見本は、国の住宅金融支援機構「フラット35」のサイトにあります(http://www.flat35.com/user/helpful/kakutei2.html)。

2014年にマイホームを購入した人は、2015年は新居で初めてのお正月を迎えることになりますね。10年後の自分や家族のことを想像してみると……? 住宅ローン控除を受ける10年間、幸多き10年でありますように。

マネージャーナリスト 坂本君子(さかもと・きみこ)
広告代理店、出版社にてサラリーで働くエディター、ライター、プランナー、コピーライターを経てフリーに。得意分野は投資、住宅関連。大ブレイクはしないけれど、仕事は堅実でハズさない。満を持して2008年に起業。個人投資家としての投資歴は15年選手(ちょっぴりプラス)。