2014年11月6日(木)

課長、部長になったらいくらのスーツを着るべきか

PRESIDENT 2014年1月13日号

ファッションレスキュー代表取締役、パーソナルスタイリスト 政近準子 構成=中沢明子
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洗えるスーツは問題外です

最初に申し上げたいのは「洗えるスーツは生涯着ないでください」ということ。自宅で気軽に洗える素材のスーツが上質なわけがありませんし、自分の都合を最優先にした装いで現れる相手と真剣なビジネスをしたいと思えるでしょうか。

スーツの着こなしは自分自身のプレゼンテーションにとても重要です。一見、デザインに大きな差異がないだけに、お手軽に選んでもたいして変わりないだろう、とお考えなら、その考え方を改めていただきたいですね。デザインに大きな差異がないだけに、細部や質感が大切で、そうした違いが醸し出される雰囲気に大きく影響します。最前線で活躍されているビジネスマンなら、スーツに投資して損はありません。

百貨店で売られている数十万円のスーツなどは経済的に余裕がおありなら、安心料も含めて間違いないです。しかし、この価格帯のスーツを何着も揃えるのは多くの人にとって現実的ではないですし、選び方次第でコストパフォーマンスが高い良質なスーツは探せます。

スーツ量販店のスーツは低品質と思い込んでいる方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。たとえば青山商事が展開しているユニバーサルランゲージは、自社工場でしっかり作っていて、デザインも旬の雰囲気を上手に取り入れています。アオキのイタリア人デザイナーとのコラボ商品も頑張っていますね。探せばこなれた値段で、それなりによいものはあるんです。

そこで「こなれた値段」の目安ですが、最低ラインとして4万円とお考えください。目利きが丁寧に探せば、3万円でもお値打ちスーツをなんとか見つけられますが、なかなか難しいと思います。ですから4万円以下のスーツは「安かろう悪かろう」の可能性が高いと割り切って、最初から避けたほうがいいでしょう。

スーツの質は目安として13万円からグッと変わります。価格は「素材、縫製、置き場所」で決まりますが、高品質の生地で手縫い部分が多く、ラグジュアリーな雰囲気のショップに置かれるスーツは、やはり着心地が値段相応によいものです。リーズナブルなスーツを着ていた方が13万円以上のスーツを着ると着心地に驚かれるかもしれません。この価格帯で今お勧めは、batak(バタク)でしょう。高品質スーツを良心的な価格で出している注目の店です。

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