2014年7月16日(水)

「なけなしの100万円」ベストな運用法

PRESIDENT 2013年7月1日号

著者
黒田 尚子 くろだ・なおこ
CFP、一級FP技能士、消費生活専門相談員

黒田 尚子株式会社日本総合研究所に勤務後、1998年FPとして独立。個人向けの相談業務、セミナー・FP講座等の講師、書籍や雑誌・Webサイト上での執筆など幅広く行う。消費者問題にも注力。

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ファイナンシャル・プランナー 黒田尚子 構成=呉 琢磨
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上昇傾向にあった株価も乱高下を繰り返す調整局面のなか、どうすれば自分の財産を守り、増やせるか。

物価が上がれば財産は目減りする

アベノミクスによって「2年で2%のインフレ目標」が掲げられている現在、資産を普通預金口座に預けっぱなしでは、物価上昇に耐えられなくなってしまう危険があります。このタイミングで資産運用を考え始める人が増えているのは当然でしょう。しかし、「投資をするなら、なくなってもいいお金でやれ」というアドバイスはよく聞きますが、家計にとって“なくなってもいいお金”など1円もありません。過熱気味の市場ムードに煽られてハイリスクな投資に走ることなく、投資ビギナーこそ堅実な運用を考えるべきです。

無理のないポートフォリオを組むためには、最低でも100万円は用意したいところ。まずは自分の手持ち資金のうち、いくらまで運用に回せるかを把握しておきましょう。

資産は大きく分けて、(1)流動性資産、(2)安全性資産、(3)収益性資産の3つに分類できます。(1)は、病気や事故といった突発的な事態に対応できるよう、いつでも引き出せる状態で備えておく資金。これは月々の生活費の半年から1年分くらいは確保しておくべきです。

次の(2)は、子供の教育費や住宅ローンの頭金など、近い将来の使い道が決まっている資金。目減りしては困るお金なので、リスクのある運用には使えません。従って、残った(3)が投資に回せる資金ということになります。

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