頑張れ、女の子

わが国は役員や管理職の女性比率が諸外国に比べて低く、政策として増やそうとしているが、その本命候補である東大生の女子学生比率はどれほど増えているのだろうか。

図によると、2013年の東大生の女子の割合は18.5%。昔に比べて増えてはいるものの、大学生全体の女子の割合(42.4%)よりもかなり低い。人口全体では男女半々にもかかわらず、東大生に限るとおよそ5人中4人が男子である。06年以降、東大生の女子学生比率が微減しているのも気にかかる。

学力には男女差はないことから、女子の場合、「東大などに行ったら煙たがられる」と自己抑制しているケースもあると考えられる。「女の子だから……」という家族や親戚、学校の先生など周囲のまなざしもあるだろう。

これは女子の才能の浪費であると同時に、日本の男女共同参画社会の未来にも暗い影をもたらす。東大生の女子学生比率は、東大だけの問題ではなく、日本全体に関わることなのだ。社会統計学者としては継続して注目していきたい。

舞田敏彦
武蔵野大学講師。教育統計学が専門。統計学を使い日本の教育や社会の問題を指摘するブログ「データえっせい」が注目を集めている。日本教育新聞などでもコラムを連載中。