2014年3月23日(日)

成績優秀な子は、特待生のチャンス!

プレジデントFamily 2014年5月号

著者
川口 昌人 かわぐち・まさと
雑誌エディター/ライター

川口 昌人

フリーランスエディター/ライター、商業誌翻訳者。1963年生まれ。米国系報道週刊誌の編集部にいたが、息子の誕生を機にフリーに。現在はプレジデント Familyほかで各種記事を執筆。カバー分野はテクノロジー、心理、医学、ビジネス、美術、教育、子育てなど。特技は冷蔵庫の中を見ての夕食作り。

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川口昌人=文
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奨学金とあわせて検討したいのが、成績が優秀な生徒・学生の学費の一部または全部を免除する、特待生制度だ。

私立の中学・高校では、以前から一般的。渋谷教育学園幕張中学校・高等学校のように、難関校で特待生制度を設けているケースもあるが、「やはり、優秀な生徒を集めて進学実績を上げていきたい中位クラスの学校が目立ちますね」と、大学通信の安田賢治・常務取締役は言う。

一口に特待生といっても、その選抜方法は大きく分けて2種類ある。まず、通常の入試を実施し、その際の成績上位者から若干名、特待生を選ぶやり方。もう1つは、あらかじめ数十人の「特待生枠」を設け、一般入試とは別の試験で選考を行うやり方だ。進学実績アップを狙う学校が戦略的に実施するのは、「特待生枠」型が多く、こちらは受験生の併願作戦ともかかわってくる。

「ここ最近は、難関校が入試を行う日の午後に、特待生入試を実施する学校が増えています」と安田氏は言う。「都内の難関校に挑戦する受験生が、(一足早く入試を実施する)千葉や埼玉の私立中学の特待生枠を併願する例も多いようです」

大学入試でも、試験の成績が優秀だった新入生に対し、入学金や授業料を免除する特待生制度(大学側から成績優秀者を指名し、授業料相当の給付型奨学金を支給するものも含む)を設けているところもある。

たとえば法政大学の、「開かれた法政21」入学時特別奨学金もその1つ。一般A方式(学部・学科別日程)入試の各学部別成績上位者、およびT日程(一斉)入試での首都圏を除く道府県別成績上位者から、実際に入学した新入生に対し、初年度の授業料全額に相当する、給付型奨学金が支給される。A方式枠が315人、T日程枠が180人(2014年4月入学予定者)と、採用人数が比較的多いのもポイントだ。

明治大学では一般入試やセンター試験利用入試などによる合格者から上位70人、立教大学では上位45人程度に、4年間の授業料全額に相当する奨学金を給付(毎年の継続審査あり)。関西では奨学金のページで触れた近畿大学のほか、関西大学や甲南大学、神戸女学院大学などが、特待生制度を実施している。いずれも受験生側からの事前の申請は不要で、合格発表の際に特待生に通知されるのが一般的だ。

私立医大でも入試成績に基づく特待生制度を設けている例はある。日本医科大学では、入学試験成績上位者30人のうち、実際に入学した学生は特待生とされ、1年次の授業料247万円が免除される。順天堂大学医学部や東京慈恵会医科大学、昭和薬科大学等にも同様の制度がある。

北里大学医学部では、一般入学試験合格者の中から、第1種~第4種の区分に分けて特待生を選考。第1種特待生に選ばれた場合は6年間の学費全額(3890万円)、それ以外は学費の一部が免除となる。

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