世界最高峰の頭脳と富が集まり、新しい人材を輩出しているアメリカ西海岸のシリコンバレー。この地の親は子供にどんな教育をしているのか。現地の事情に詳しい2人に聞いた――。(後編/全2回)

※本稿は、『プレジデントBaby 0歳からの知育大百科2022完全保存版』の一部を再編集したものです。

前編「0歳からの知育」「幼稚園選び」から続く)AppleやIntel、Google、Meta(Facebook)など多数のITが本社を構える、アメリカ西海岸のシリコンバレー。この地の親たちは、子どもにどのような教育を望んでいるのか。Google本社に勤務後、シリコンバレーで起業している石角友愛さんと、シリコンバレー屈指の名門校「ヌエーバスクール」に勤めた経験がある川崎由起子さんに、現地での「習い事」「学校選び」「ギフテッド教育」「オンラインスクール」などを伺った。

習い事

スポーツは多くの種類を。STEM系も人気

幼少期から教育に熱心なシリコンバレーの親だが、就学前の子どもの習い事として人気が高いのは、日本とあまり変わらず、体操やバレエ、スイミングに空手など、ベーシックで体を動かすものが多い。

川崎さんによると、日本と違うのは習い事をあまり詰め込みすぎないこと。「毎日のように習い事をしている子は少ないです」と川崎さんは言う。

また、夏はスイミング、冬はバスケットボールといったふうに、季節ごと、あるいは数カ月ごとに習い事を変える点もアメリカ流だ。

「一つの習い事に一生懸命になるというよりは、いろいろ経験しながら好きなこと、楽しいと思えることを見つけます」(川崎さん)

シリコンバレーではもはや当たり前になった理系教育のSTEM(Science、Technology、Engineering and Mathematics)人気を反映して、小学生になると、プログラミングやロボット教室に通う子どももたくさんいる。

一方で、非テクノロジー系習い事の支持率も高く、スポーツ以外では、チェスや演劇、ピアノやバイオリンなどの楽器に力を入れる親子が多いという。

いずれも本格的に取り組むと、全米に遠征したり高額な個人レッスンを受けたりと親の負担も大きいが、特技を磨くことにも全力を注ぎ、才能を開花させていくのがシリコンバレー流と言えるだろう。

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