プレジデント ウーマン夏号』&7月末のオンライン記事でご紹介したとおり、弊誌創刊5周年記念としてスタートしたコラボバッグ製作もいよいよ佳境! 働く女性の願いをすべてかなえてくれるような“理想のお仕事バッグ”企画が、ついに形になろうとしています。そこで今回は、目には見えないこだわりどころや、誠実さが際立つストーリーにフォーカス。まだ極秘(!)情報であるバッグのディテールも、PW読者の皆様にだけ、先駆けてお披露目します。
『プレジデントウーマン』創刊5周年記念コラボバッグ

こだわりのディテールで「荷物の多い日も美しく」

これまでもお伝えしてきたように、本誌がトフ&ロードストーンとのコラボレーションを決めたのは、上質かつ誠実なものづくりを実現している点にあります。すべての工程を日本国内でおこなうことにこだわり、熟練した職人との細やかなコミュニケーションを経てつくられるバッグは、使う人へのリスペクトに溢れています。それはトフ&ロードストーンのデザイナー、坂井一成氏の信念によるもの。使い心地がよく、タフで、それでいてデザインにも一切の妥協を許さないものづくりは、すべて私たち女性へのリスペクトが現実となったものです。

たとえば持ち手。平らで安定感のある“平手”と、あたりが柔らかく見た目にも美しい“丸手”の中間のような形にデザインすることで、肩にくい込みにくく、かつフィット感の高い使い心地を実現。床に置いたときにもへたらず自立するように芯を入れ、手から離れたときの佇まいの美しさにもこだわりました。また、ジャケットやコートの上から肩掛けしても美しく収まるように少し長めの設計であることも大きなポイントです。

ボディは底から口に向けて少し厚みを削ることで、肩掛けしたときに収まりがよく「バッグを持つ人がどう見えるのか」を計算しつくしたデザイン。働く女性が自然とスマートな所作になるような工夫がされています。

(左)熟練の職人の手作業によって、丁寧に縫い上げられていくバッグの持ち手。/(右)持っているときも、置いたときも。常に美しく自立することにこだわった。
(左)熟練の職人の手作業によって、丁寧に縫い上げられていくバッグの持ち手。/(右)持っているときも、置いたときも。常に美しく自立することにこだわった。(写真=小林美菜子)

見た目以上の収納力と充実のポケット

今回のコラボバッグのこだわりといえば、その“中身”の充実ぶりなくしては語れないでしょう。まずうれしいのは、A4サイズの書類はもちろんのこと、角2サイズの封筒が折らずに収納できるという点。バッグから書類を出したり、相手に封筒を渡すときに、それらの状態がきれいに保たれているかどうかが、ビジネスの信頼度にもつながることは言うまでもありませんよね。

さらにはパソコンが収納できるクッション付きのPCスリーブが装備されているという点。事前のアンケートによるとパソコンを持ち歩くシーンが70%を超えるPW世代にとって、これはかゆいところに手の届く大事なポイント。ほかにもファスナー付きポケットやインナーポケット、アウトポケットなど収納が充実していることもあり、万が一中身が見えたときにも美しく、なにより必要なものが見つからずバッグをガサゴソ……などという気まずい時間が皆無に。取り出したいものがすぐに取り出せるのも、できるビジネスパーソンの基本です。

また、汚れが目立ちにくくお手入れしやすいインナー生地も魅力。忙しく、時間に余裕のないキャリアの毎日において、そこまで手間をかけずとも「見えないところこそ美しく」を可能にしてくれるのです。

(左)深めのインナーポケット×3、細かなものが入れられるファスナーポケット×1、パソコンやタブレットが収納できるPCスリーブ×1、使用頻度の多いものを入れたいアウトポケット×1など収納充実。/(右)普段、外からは見えない内側の縫製もひとつずつ手作業。
(左)深めのインナーポケット×3、大きめのファスナーポケット×1、パソコンやタブレットが収納できるPCスリーブ×1、使用頻度の多いものを入れたいアウトポケット×1など収納が充実。/(右)外からは見えない内側の縫製もひとつずつ手作業で(写真=小林美菜子)

スムーズなアクションを助ける秘密

編集スタッフがもっとも感動したのは、バッグを開閉する仕組み。開けるときは持ち手を左右に開くだけで簡単に開き、閉めるときは放っておくだけで自然と閉じる。その秘密は“かぶせ”と呼ばれるふたの内側にひっそりと取り付けられたマグネットにあります。

マグネットはレザーの内側に縫い付けることによって、バッグの持ち手から手を離すと自然と、しかも静かに閉じる仕組み。バッグのファスナーを使わず、開けっ放しにしていることが多い女性でも、これなら常に見た目の美しさがキープできて、なおかつクライアントの前でもたつくこともなくなります。

(左)バッグを開けるときには持ち手を左右に軽く引っ張るだけ。繰り返してもへたれないつくり。/(中央)力を加えていないときにはマグネットが引き合ってそっと閉じる仕組み。いちいちファスナーや金具で開け閉めする必要がない。/(右)かぶせに内蔵しているマグネットを縫い付ける様子。
(左)持ち手を左右に軽く引っ張るだけで簡単に開く。繰り返してもへたれない。/(中央)かぶせ(ふた)はいちいちファスナーや金具で開け閉めする必要がなく、マグネットが引き合ってそっと閉じる仕組み。/(右)かぶせのマグネットを縫い付ける様子(写真=小林美菜子)

見目麗しいバッグには理由ワケがある!

そしてこれまで語ってきた収納力、整理のしやすいつくり、使い勝手のよさなどのすべてを内包するのが、今回このコラボのために生まれたオリジナルデザインです。これまで私たちは「機能性と見た目のよさは両立しない」とどこかであきらめていました。けれどビジネスで使うバッグといえば、大切な仕事道具を入れ、長い一日を共にし、週に数回という頻度であなたの仕事をサポートしてくれる大切な相棒。「まあまあ」なものや「これでもいいか」と選んだものではもったいなさすぎます。

やはり理想のバッグとしてふさわしいのは、必要なものをすべて収めつつ、あなたという人をパッと見ただけで最高にアピールしてくれる名刺代わりの存在であるべき。適当なものでは力不足です。その点このコラボバッグは、やわらかく張りのあるステアハイド(牛革)をフィルムでラミネートし、傷つきにくいタフさとリッチな光沢感をかなえました。シンプルでありながら存在感溢れる様子は、まさにキャリアのためのビジネスバッグにぴったりなのです。

バッグのセンターにはトフ&ロードストーンのアイコンである真鍮しんちゅうの金具モチーフが。水道の蛇口などを一度溶かし、再利用してつくられたこの真鍮金具は、ミニマムな佇まいのアクセントになり、さりげないけれど地味にはならない絶妙なバランスに仕上がりました。これ見よがしなアピールやブランドロゴなどはなくとも、きちんと誠実な働きぶりを発揮してくれるこのバッグは、まさに理想形といえるでしょう。

(左)立体感を出し、ラグジュアリーな雰囲気を後押しするアウトポケット。アイコンの真鍮金具もアクセントに。/(右)革の上質感が際立つ優美なフォルム。底びょうもついて汚れにくい。
(左)立体感を出し、ラグジュアリーな雰囲気を後押しするアウトポケット。アイコンの真鍮金具もアクセントに。/(右)革の上質感が際立つ優美なフォルム。底びょうもついて汚れにくい(写真=小林美菜子)

パソコンや書類などを持ち歩く機会が多く、荷物の重さが重要課題のキャリアにとって、忙しい毎日にもフィットするように工夫がされている理想のお仕事バッグ。「素敵!」「素晴らしい!」という意味を込め、Awesomeという名前に決まりました。エグゼクティブなPW読者の皆様、そしてこのバッグとともに颯爽さっそうと歩く未来の皆さんへ、毎日のご褒美のようなバッグになりますように。

9月中旬からプレジデント社のクラウドファンディングサイトより予約受付開始予定(予約開始日の最終決定は、次回の記事にてお知らせ)。先着40名様には素敵な限定プレゼントもありますので、ぜひお見逃しなく!