いくつになっても「ときめく」女性が圧倒的多数
「死ぬまで恋をしていたい」。そんな働く女性の声をきっかけに、「プレジデント ウーマン」では、“大人の恋愛”について調査を行った。1800人以上の働く女性たちから回答が寄せられ、「恋愛」への関心の高さがうかがえる結果となった。
“ときめくこと”は、働く意欲にもつながるのではと、「最近ときめきを感じたことは?」と質問。約7割の女性が「ある」と回答した(図1)。ときめく対象は恋人などだけでなく(図4)、仕事や趣味、ペットなどの動物にもおよんだ(図3)。異性以外にときめく理由は、仕事では「目標を達成したとき」「自分が一人前でないと知り、より意欲が湧いた」「社長への直接プレゼンの機会を得た」なども。
動物では「動画で見た予測できない行動」「母性本能をくすぐられる」など、かわいい姿に癒やされているよう。また「美しい絵画」「和の工芸品のすばらしさ」など、芸術作品にときめくという声も多かった。壮大なものでは、「山々」「自然」なども。そして「ときめきは仕事によい影響をもたらす」と考える人は約8割に上り(図2)、ときめくことで仕事への意欲が増していることがわかった。
既婚者で恋愛中の人多数。夫への愛? それとも……
異性などに感じている「ときめき」の正体が何かを探ったところ、約6割が「恋愛感情」と回答(図5)。最近の恋愛は10年以上前とした人(図8)には40歳以上既婚が多く、結婚に至った恋愛が自身の中の最終恋愛と推察される。現在恋愛中の人では、意外にも35歳から49歳までの層に既婚者で恋愛中の人が増えるのが特徴的(図9)。相手は「恋人」がトップのため一部は不倫が進行中か。結婚と恋愛は必ずしもイコールではなく、「恋愛はお互いの相性を確認するための過程」「恋愛は楽しむもの」という人も。
“夫やパートナー”と恋愛中の人も3割近くいた(図10)。恋愛感情を持ち続けられる秘訣を聞くと、「ほどよい距離感を保つ」「お互い尊敬し合う」「所有意識を持たない」「些細な会話でも毎日」「スキンシップが大切」など、結婚歴10年以上の人からの回答も多い。また「1人の時間を適度に持つこと」や、「自分自身がキレイでいる努力をする」なども挙げられた。
長年連れ添うとつい忘れがちだが、お互いを大切に思い、一緒にいることをあたり前と思わない毎日が、恋ゴコロを維持する秘訣のようだ。
恋愛のときめきは、精神的幸福感をもたらす
アンケート調査のきっかけである「死ぬまで恋愛」は少数意見ではなく、約6割の女性が「思う」と回答(図11)。特に、就職氷河期世代と呼ばれる40代に多く、次いで50代。恋愛至上主義はバブル世代特有というちまたの定説を覆す結果になった。「恋愛は女性がキレイになるスイッチ」と自身のために恋愛を必要としたり、「愛する人と生き方や仕事を共有したい」人も。思わない人には「恋愛に興味がない」「恋愛以上に趣味や仕事が充実している」との意見も。「恋愛体質の人が不愉快」と、恋ばかり考える人への嫌悪感を抱く人も少なからず存在する。
また、大人の恋愛では、肉体の交わりよりも精神的なやすらぎを求める人が多くなるのが特徴(図12)で、肉体関係の有無では測れない恋で、一生ときめいていたいようだ。年代問わず、異性などに恋愛感情を抱いている人の幸福度は、おおむね高い(図14)。相手がタレントだろうと、恋するときめきは自身を輝かせ、仕事にハリをもたらす結果、幸福感が増すよう。「一生恋愛」は、どの年代にもある女性特有の願望とわかった。キュンとときめく恋ゴコロを持ち続けることが人生には必要なようだ。