ファッションが仕事に与える影響とは
好きじゃないもの、素敵じゃないと思っているものを持つのは誰だって嫌なこと。けれど、実用性を重視すればするほど、自分の好みとはかけ離れていくこともあるし、デザイン性にこだわれないことは多々ある。
けれど、われわれ大人はうっすらとわかっているのだ。たとえバッグひとつ、手帳ひとつ取ってみても、自分が納得していない持ち物が気分も運気も下げてしまうことを。
「仕事用なのだから仕方ない」「ここは割り切って」。そう言いながらも手に取るたびに感じる少しの後悔と、ほんのりとした違和感。
さらには、いつの間にかそんな“あきらめの状態”にすら慣れてしまったとしても、本当なら見た目も使い勝手も最高に好きなものに囲まれることがどんなに心強いことかを、われわれ大人はちゃんと知っている。
仕事で大事なのは見た目じゃない、結果だとはよくいわれるが、その結果さえ左右するのが見た目。どちらかじゃない、どちらも大事なのだ。
「仕事服はダサくていい」時代は終わった
ビジネスバッグひとつとってみても、自分の好みでありつつ、機能性も抜群で、なおかつ予算内に収まるものを見つけるなんてほとんど奇跡なのかもしれない。
事実、これまでは見た目の美しさを追求すると容量が足りなかったり、実用を重視したらメンズ仕様のバッグしかなかったりもした。その証拠に、誰しもが仕方なく、スーツに不釣合いのカジュアルなサブバッグや、タフで頑丈だけれどおしゃれ感は皆無のパソコンケースを持った経験があるだろう。
けれど実は今、働く女性の御用達のブランドでは、才色兼備なバッグをはじめ、多機能ジャケット、形状記憶のシャツなど、驚くほど見た目と使い勝手、どちらも兼ね備えた優秀アイテムがたくさんリリースされている。
多くの人が身なりも大切な仕事の一部だということに気づきはじめたことで、いい意味で欲張りになり、ファッションブランドもそれに応えようと日々努力をしている結果だ。
ひとりぼっちより、大勢の味方がいるほうがいい
仕事用だからと自分では割り切って選んだつもりでも、その服、靴、バッグありきで、他人はあなたを評価している。どんなに納得していなくても「このバッグは気に入っているわけではないんです、ただ書類が入るものがほかになくて……」なんて、言い訳する機会はほぼないのだからなおさらだ。
ビジネスの場においてファッションは、時に浮ついたもの、必要のないものとして非難されることがある。けれど、真剣に選んで味方につければ、最強の武器になってくれるのだ。
マナーがあり、制約が多いビジネスシーンで何を選んでどう使うか。管理職ともなれば、そのセンスも求められてしかるべき。
一日の多く、そして人生の多くを費やしているビジネスタイム。せっかくなら、自分の納得いくように、本来の目的に向かって邁進しよう。ファッションという強力な相棒を味方につけて。
今月の名品
ポール・スチュアートのバッグ「FIRST BAG」
問い合わせ先●SANYO SHOKAI カスタマーサポート TEL:0120-340-460※価格は税抜きです