近頃は家計簿もアプリを利用している人が多いそうです。マネーアプリをまったく使ったことのない、お金にズボラなプレジデント ウーマン編集者が話題の3つを利用してみました。果たしてその使い勝手は?
【1】家計簿アプリ
「マネーフォワード」で収支実態を把握。思いもよらぬ支出が明らかに……
自動家計簿アプリ マネーフォワード
●価格:無料、プレミアムサービスは月額500円 ●提供元:マネーフォワード
(上)支出は自動で分類され、割合も明らかに。(下)家計診断で、理想の家計と支出を比較。見直せば、年間でどの程度改善できるかがわかる。

マネーアプリで人気が高いのが、マネーフォワード。自動家計簿・資産管理のアプリだ。家計簿をつけたこともないのに使いこなせるかしら、と不安を抱きながら登録してみる。2650以上の銀行、クレジットカード、電子マネー、ポイントに対応していて、各情報を入力し連携すれば、入出金を一括管理することができるという。

2つの口座、3枚のクレジットカード情報を入力。するとたちまち、最近の収支が“見える化”した。支出は自動的に、「住宅費」「食費」「交通費」「水道・光熱費」などに分類してくれる。いつ、何に、どれくらいお金を使っているのか、日頃把握できていない私。こわごわと過去の支出を確認したところ……なんとひと月の電気代が1万8000円! オール電化とはいえ、単身世帯としては驚くべき高額だ。生活習慣も電力会社も見直したほうがよさそう。

通帳の記帳も定期的にできないタイプで、収入がいつ入っているのか、経費がちゃんと精算されているのか、確認できていないのを気にはしていた。そんな私にとって、アプリが入出金やカードの引き落とし額を教えてくれるのは何とも好都合。入金の知らせを見ると、気分も上がる。

現金支出に関しては手入力かレシート撮影だけれど、そもそも家計簿をつける習慣がなかったので忘れがちに。それでも、おおまかな入出金を把握できただけ進歩だ。

有料のプレミアムサービスでは、家計診断をしてくれる。自分と似た属性の黒字化できている理想の家計と比較し、最適な支出額や家計のバランスなどを教えてくれる。手間をかけずに家計を見直せるのはありがたい。ズボラな人も使えるお役立ちアプリだ。

【2】投資アプリ
初心者はまず実践練習!「トレダビ」で本格株投資シミュレーション
バーチャル株投資ゲーム トレダビ
●価格:無料、プレミアムサービスは月額1080円 ●提供元:K-ZONE Corp.

興味がないわけではないが、1度も手を出したことがない投資。何となく損するに違いないと思っているから。友人によれば、そんな私にうってつけのバーチャル株投資ゲームがあるという。

(左)スタートして3日。ほんの少しだが、2万3409円、総資産額が増えている。(右)1カ月の利益推移が線グラフで見られる。こちらは使っている友人の画面。今月は不調の様子……。

トレダビでは、東京証券取引所に上場されている本物の株式の実データを利用。現実の注文状況を類推してシミュレーションする。仮想マネーなので損失を出しても安心。もうけも出ないが……。

まずは1000万円の仮想マネーが与えられ、それを元手に株銘柄を注文。何を買っていいかわからず、「おすすめ」とされた銘柄から、ひとまず知っている企業を選ぶ。そのまま2、3日放置して開いたら、総資産がかすかに増えている! 実際に買っていたらわずかでも利益が出ているのかと思うとうれしい。

登録時に「初心者」を選んだため、「初心者集中講座」がメールで配信された。ざっと目を通すと、株取引の基礎知識が身につくので助かる。この調子で利益が出たら、「本番」にトライするかも?

【3】貯金アプリ
目的を決めれば貯められる?「finbee」でやる気アップ
自動貯金アプリ finbee
●価格:無料 ●提供元:Nest Egg,Inc.
貯金方法は複数選べる。歩数貯金は運動習慣もついて一石二鳥。

finbeeは、設定したルールに応じて、銀行口座から貯金用口座にお金を自動的に移動するアプリ。移動は銀行の「振り替え」の仕組みを応用していて、基本的に手数料はかからない。

まずは、貯金の目標設定からスタート。秋までに旅行資金30万円を貯めることに。具体的な目標があるとやる気も湧いてくる。

続いて貯金ルールの設定。「つみたて貯金」「おつり貯金」「歩数貯金」などがある。「おつり貯金」は1000円を計算の単位と決めれば、登録したカードで800円の買い物をしたら200円貯金される仕組み。私は、設定した場所に行くとお金が貯まる「チェックイン貯金」を選んだが、行く機会が訪れず……。設定を変えてやり直すことに。海外旅行を目指して秋まで頑張ろう!