仕事や私生活での「モヤモヤ」を、識者が解決する「プレジデントウーマン」の好評連載。今回の回答者はタレントの光浦靖子さんです。

【今回のご相談】
46歳の独身女です。先日母が病気で倒れ、「あんたを産んでおいてよかった」と泣かれたとき、老後1人になることに初めて不安を感じました。助け合える伴侶がいればと、思いきって結婚相談所に入ったのですが、私に興味を持ってくれるのは、身の回りの世話をしてほしいという60代以上の男性ばかり……。結婚相談所はやめたほうがいいでしょうか。[46歳・春美]

私も同じような悩みを持っています。このまま1人で老後を迎えるのか――と。長いこと伴侶を探してはいるのですが、見つかりません。

光浦靖子●1992年、大久保佳代子さんとお笑いコンビ「オアシズ」を結成。「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)ほか、テレビ、ラジオで活躍中。手芸本『靖子の夢』(スイッチ・パブリッシング)を刊行。

でも、女性のほうが寿命が長いので、結婚したとしても晩年、1人になる女性ってのは多いんじゃないでしょうか。子どもがいたとしても、一緒に暮らせる人ってどれぐらいいるんでしょう。親戚が看病してくれるのか……。

未婚者がこんなに増えているんです。私たちが老人になったとき、仲間はけっこういるんじゃないかな、と思ってます。この「なんとかなるさ」という後回しな考え方が、この結果に結びついている気もしますが、あきらめてるわけではないんです。焦って、悲観して、焦って、悲観して、の繰り返しをやめようと思ったんです。

私たちが10代の頃って、告るのは男のやること。男は攻めるもの、女は待つもの、なんて風潮でしたでしょ? それがものの10年、20年の間に変わって、攻める男のほうが少ない、な時代になりましたでしょ。だから、私は思うんですよ。もう少し待てば、もっと変わるんじゃないかと。男が女についてゆく、って。

そこで10年先を見越して、私がやるべきことを考えました。働く。まず、働く。自立していることですわな。子どもがいない分、貯金にまわすことができます。将来、老人ホームなり、病院なりに入れるだけの貯金をすること、自分の尻は自分でぬぐえるようにしておくことです。腹をくくるんです。1人でいるから時間だってたっぷりあります。1人だから寂しい、じゃなくて、1人だからこそ何だってやれる、になるんです。興味をもったことに何でも挑戦して、楽しく忙しく生きるのです。

腹をくくって楽しそうに生きている人がいたらどう思います? 強いなぁ、一回飲んでみたいなぁと思いません? ここです! これが次期モテる女像だと、私は思ったんです。1人は寂しいなぁと思っている男がついてくると思うんです。「1人と覚悟したことで男にモテる説」。いかがでしょう?

「そんなにうまくいく?」とちょっとでも不安を感じたら、今までどおり、結婚相談所などに通うことをおすすめします。私も責任取れませんもん。ただ、ヘコむのはダメですよ。明るい人が今モテるのは間違いないですから。私は「明るくなる」ことが難しかったので「強くなる」にまずトライすることにしました。