チェックしておくべき3つのポイント

働いていると、毎日とにかく時間がありませんよね。服や小物などのファッションアイテムをインターネット通販で購入している人が増えていると思いますが、購入ではなくレンタルで使えるサービスも続々と登場しています。私のお客さまには働く女性が多いのですが、ヒアリングしてみると実際に利用している人が多いと実感しています。

写真=iStock.com/SomeMeans

では、ファッションレンタルサービスはどうやって使うのか、仕組みをざっくりと説明しましょう。だいたい月額7000円前後が相場で、洋服のサービスの場合、契約内容に合わせた点数の服が毎月届くようになります。届いたもののうち、自分に合わない服や飽きた服は、返送して別の服に交換することができます(交換の際に送料がかかることが多いので注意)。

基本的にはこういった仕組みですが、サービスごとに特色があります。チェックしておくべき点は3つです。

1つめは、届く服のテイストです。オフィスで使う服を借りるのか、普段着を借りるのかでオフィシャルか、よりカジュアルかの度合いが変わります。たとえば、レンタルサービスの1つである「エアークローゼット」はオフィスワーク中心の女性に人気があり、私のお客さまの中でも40代の利用率が高いのが特徴です。一方、「アースミュージック&エコロジー」などのブランドを持つストライプインターナショナルが運営する「メチャカリ」は、自社商品を使用するため全体的に若年層向けのテイストのようです。

2つめは、新品か古着かという違いです。古着といっても、クリーニングはきっちりされているのですが、どうしても中古はいや!という人もいます。その場合は、メチャカリがよいでしょう。メチャカリの場合は、借りられる服はすべて新品。さらに、60日借りていれば、そのままもらえます。

3つめは、スタイリストが選んだ服か否かです。点数は少ないですが、コーディネートされているのでそのままの組み合わせで着られるというサービス(エアークローゼットなど)と、多くのアイテムから自分で選ぶサービス(サスティナなど)の2種類があります。サスティナは借りられる点数が月15点と多く、自分のスタイリングに自信があればこちらもお得です。この3点を踏まえて、自分に向いているサービスを選びましょう。

場合によっては、服ではなくバッグだけでいいという人もいるでしょう。そのような人には、ハイブランドのバッグを借りられる「ラクサス」のようなサービスもあります。海外出張が多い友人は、気分を変えるためにブランドのスーツケースを借りるそう。買うほどではないけれど、ここぞというときに便利です。

スタイリストに自分の好みを伝えるべし!

では、レンタルサービスをさらに上手に利用するためのポイントを伝授しましょう。まず、お試し期間を利用すること。1カ月無料や初回限定価格の設定、あるいは無料会員としてどんな商品が届くのかを確認できるなど、お試し期間がある場合が多いので、どのサービスが自分のテイストに合っているのかをよく検討してみてくださいね。

もう1つのポイントは、スタイリストが服を選ぶ場合は、自分の好みをこまめにフィードバックすること。借りた後に「今回届いたこの服が好きでした」と伝えることで、好みの服を選んでくれやすくなります。ウェブ上だからこそ、コミュニケーションを大事にするのがコツです。

▼主なファッションレンタルサービス

airCloset
価格:月額9800円(交換無制限・保証あり)、6800円(交換不可・保証なし)のプランがある。送料は300円/回。
特徴:スタイリストが選んだ服3点が自宅に届く。購入も可能。返却期限なし。


MECHAKARI
価格:月額5800円。送料は380円/回。
特徴:系列グループの服3点が自宅に届く。出荷完了から60日借り続けたアイテムは返却不要。


SUSTINA
価格:月額3900円(15点・月1点交換無料)、7900円(30点・同2点)のコースあり。
特徴:レンタルする服を自分で選べる。配送料は無料。初回レンタルは無料保証付き。


Laxus
価格:月額6800円。初回の注文・交換は無料、2回目以降は荷造り手数料1回1000円。
特徴:30万円以上のブランドバッグが無制限で借りられる。返却期限なし。キズ保証付き。


※すべて税抜き価格です。

高山一恵

ファイナンシャルプランナー
(株)Money&You取締役。女性FPと女性をつなぐマッチングサイト「FP Cafe(R)」を運営。近著に『つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!』(スタンダーズ)など著書多数。