平日は忙しくて、週末は寝るだけ。そんな週末をつづけていると、時間に追われる一方です。多忙にみえる人は、週末にリフレッシュできる時間をつくっています。「プレジデント ウーマン」(2017年9月号)より、3人の実例を紹介します。2人目は「能」を楽しむ駒崎クララさんです――。(全3回)
KoLabo 代表取締役社長 駒崎クララさん

「自分のことを現代の武将だと思って仕事をしているんですよ」と、にこやかに笑ってそう話すのは駒崎クララさん。キャビンアテンダント(CA)時代の経験や思いをもとに、CA向けのSNS「CREW WORLD」を開設・運営している女性だ。現役のCAたちに役立つ情報を届けたり、CAのセカンドキャリアのポジションを探しに、飛行機を降りた今もなお世界中をパワフルに飛び回っている。

華やかなルックスと経歴を持つ彼女から冒頭の言葉を聞いたとき、驚いた。しかし、戦国武将たちが常に死と隣り合わせで一瞬たりとも気を抜かなかったように、彼女の頭の中はいつも仕事のことでいっぱいなのだ。「友人もCAが多く、オンとオフの境目があまりない。意識して無になれる時間をつくらないとダメだと思い、能を始めました」。織田信長や豊臣秀吉が、能を舞うことで現実から解放される時間を得ていたという話にも影響を受けたという。

能は敷居が高く、難解なイメージを抱きがちだが、最近は茶道やお習字同様にお稽古ごととして習う女性が増えているという。「能を通じて日本の伝統や作法を学び直しています。日本文化を世界や後世に伝えていけるようになりたいです」

1.稽古に入るときは足袋を2枚重ねて履く。2.月謝はのし袋に入れて、扇子の上にのせてお渡しするのがマナー。3.謡本。詞章に節付けがされている。4.「謡(うたい)」をしているところ。能の稽古では、台本を朗読する「謡」と、基本の所作「仕舞(しまい)」を学ぶ。

5.能を始めたときに先生が選んでくれたという扇子。6.「仕舞」に取り組む駒崎さん。指先まで神経を行き届かせる。7.習っている演目の最初のシーン。謡うことで場面を描き出す。8.9.稽古は先生とのマンツーマンで約1時間。稽古を終えて緊張がゆるむと笑顔に。10.先生のご自宅にある能楽堂。床は豆乳を薄めたもので磨き、つやを保っているそう。

▼駒崎さんの週末
7:00 起床、メールチェック、身支度
7:30 朝食
7:45 外出
9:00 能の稽古
11:30 ランチミーティング
13:00 女子未来大学 授業開始
18:00 女子未来大学 授業終了
18:45 スーパーで友人と買い物
19:15 友人宅で夕食準備
19:45 夕食
21:30 帰宅、家事
22:00 入浴
23:00 読書
25:00 就寝

駒崎クララ
KoLabo 代表取締役社長
大学卒業後、アシアナ航空にて7年半キャビンアテンダントを務める。その後、CAのためのSNS「CREW WORLD」を開設し、2013年にKoLaboを設立。現在は同サイトの運営のほか、CAの転職支援事業を行っている。