毎日の通勤時間、あなたは何をしていますか? 短い時間を有効活用している働く女性に、通勤時間にやっていることを聞きました。

毎日の通勤、「長い時間じゃないし」と思うと、ぼんやりしたり、スマホをいじったりと何となく過ごしてしまいがち。しかし一回一回はそれほど長くなくても、積み重なれば、膨大な時間に。慌ただしい毎日の中で、時間の無駄を減らしたいと思うなら、ぜひ有効活用したいところです。働く女性たちに、時間の有効利用のために通勤時間にやっていることを聞きました。

Case.1:読書や勉強に充てる

「定番ですが、電車の中ではひたすら読書をしたり、英語の勉強をしたりしています。自宅から本を持ってくることもあれば、駅にある本屋さんで気になる本を購入して読むこともしばしば。腰を据えてじっくり読書や勉強をするのは苦手なので、通勤時間を使うのがちょうどいいです」(32歳/保険)

わざわざ読書や勉強のために時間を作りたくない……という方は、通勤時間を利用して読書や勉強をするのも手です。「特にすることもないから本でも読もう」という手軽さが、継続のきっかけになることもありそうですね。

Case.2:家族とLINEでコミュニケーション

「電車の路線は違いますが、中学生の娘の通学時間と私の通勤時間がかぶっているため、通勤時間中は娘とLINEを送り合っています。私は仕事、娘は塾で直接ゆっくり話す機会はなかなかないのですが、通勤時間のLINEのおかげで良好なコミュニケーションをとれていると思います。面と向かって言いにくいこともLINEなら話してくれるので、この時間はとても貴重です」(42歳/商社)

子どもが成長するごとにすれ違いが多くなり、そういえば最近ぜんぜん話していない……なんてことはありませんか。子どもだけでなく、夫や親にLINEやメールを送るのも良いかも。通勤時間を家族とのコミュニケーションの時間にすれば、通勤が毎日の楽しいひとときになりそうです。

Case.3:シェイプアップ

「ダイエットをしているので、通勤時間は立っている状態でかかとを上げたり下げたり。美脚効果があると聞いたので。ほかにもヒップアップ効果を狙ってお尻に力を入れて立つなど、立ち方に気を付けています」(29歳/メーカー)

「座っている間は両太ももに力を入れて両太ももを押し合う感じにしたり、背もたれにもたれずシャキッと背筋を伸ばし続けたりしています」(33歳/建設)

女性の永遠のテーマであるダイエット。通勤時間もダイエットに利用すれば、理想のプロポーションに一歩近づけるかも。姿勢に気を付けて立っているだけでも、効果はバカになりません。

Case.4:瞑想して心を落ち着ける

「朝は子どもの出かける準備を手伝うためいつも慌ただしく、心を落ち着ける瞬間なんてあまりありません。だから電車通勤のときは目をつむり、瞑想をしてゆっくりと心を落ち着けさせます。その後で今朝の子どもとの会話、今日のスケジュール、週末にしたいことなども考えて気持ちを整えます」(36歳/美容)

仕事と育児の両方となれば、その忙しさから目の前のことだけで精一杯になってしまいがち。1日に1回だけでも心を落ち着ける時間があれば、頭の中もすっきりするかも。

Case.5:メールチェック&ToDo作成

「朝の通勤時間は、スマートフォンで会社のメールをチェック。簡単に返せるものはその場で返し、できないものは印を付けておいて会社についてからに処理します。メールチェックが終わったら、その日にやる仕事をメモに書き出して、優先順位を付けます。朝、これを習慣づけてからは、会社についてすぐ仕事に取りかかれるようになり、仕事が早くなりました」(32歳/IT系)

朝会社についたら、まずメールチェック……という人は多いですよね。この時間を省略し、朝イチですぐに仕事に取りかかれるメリットは多そう。会社のメールが外でも読める環境ならば、ぜひ試してみたい方法です。

Case.6:いろいろな人を観察して参考にする

「通勤電車にはいろいろな人が乗っています。勉強をしているデキるサラリーマン、楽しそうにはしゃぐ学生、とてもオシャレな人や反対にくたびれた人……。その人たちをよく観察して、『あの人は仕事がデキそうに見えるけど、それはなぜ?』『あの人は疲れて見えるけれどその原因は?』などを考えていると、自分の目指す人や、そうではない人のイメージがよくわかってくる。自分を振り返る良いきっかけにもなっています」(33歳/金融)

他人にもつイメージに対して「なぜ?」と考えると同時に、自分がどう見られたいのかを意識することは大切なこと。人を観察すると同時に、自分の分析にもなっているのでしょうね。

通勤時間を有効に使えば、キャリアアップはもちろん、家族とのコミュニケーションが増やせるかもしれません。自分に合ったベストな通勤時間の過ごし方を見つけたいですね。

神之れい(かみの・れい)
兵庫県神戸市在住のライター。1984年11月5日生まれ。ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。女性向けウェブ媒体で恋愛コラムを中心に執筆中。