合コンや婚活パーティーで、初対面の異性にウソをついてしまった……ささやか系から罪深いものまで、男性にウソの内容を聞きました。

恋活・婚活の現場は、常に真剣勝負。気になる異性がいてもいなくても、自分をカッコよく見せたいと思うのが男性のサガではないでしょうか。だから、ときにはささやかなものから、若干罪深いものまで、何かしらウソをつくことも……。

今回は“決戦の場”である合コンや婚活パーティーで、初対面の女性に対してどんなウソをついたことがあるか、20~30代の働く男性に尋ねてみました。

Case.1 半年以上サボっているのに「週3回はランニングしている」

「婚活パーティーでぼくのプロフィールシートを見た女性から、『趣味がランニングなんですね。どれくらい走ってますか?』と聞かれたので、『週3回くらいですね』とウソをつきました。実は昨年冬、寒くなったのをきっかけに、しばらくランニングをサボっているんですが、体を鍛えている男のほうがウケるよな、と思ってついカッコつけちゃいました」(35歳/独身/IT)

これはまだ「かわいい」と言ってもらえる程度のウソ。せっかくなのでこれを機に、ランニングを再開してみてはどうでしょう。

Case.2 約5年独り身なのに「彼女と別れて半年くらい」

「実はもう5年近く彼女がいません(笑)。最後のお付き合いも2カ月ももたずに終わってしまったので、交際人数にカウントできないかも。でも、恋愛の間隔があまりにも空きすぎていると『この男、何かあるんじゃ?』と思われかねないので、つい『前の彼女と別れて半年くらいかな』と盛ってしまいました。本当のことを言うと引かれるのは目に見えているので」(33歳/独身/通信)

男女ともに「恋人いない期間」が2~3年以上になると、「モテない人」「何か抱えている人」と思われる可能性が。それを避けるためには、ある意味必要不可欠なウソともいえそうです……。

Case.3 アパート住まいなのに「10階建てのマンションに住んでいる」

「地味で古い、2階建てのアパートに住んでいます。しかし参加した合コンで、みんなが都心の結構いいエリアのマンションに住んでいると分かり、恥ずかしくなったのでマンションに住んでいるとウソをつきました。しかも10階建てのわりといいマンションだと装って。そこにいた女性陣と会うことはもうないだろうと思ったら、ウソはいくらでもつけるかも(苦笑)」(28歳/独身/メーカー)

万が一、女性陣の誰かといい感じになったり、付き合ったりすることになった場合、この男性は一体どうするつもりなのでしょうか。ずっと自宅に招かない、というのも不自然な話。バレるウソは、危険が伴うので要注意です。

Case.4 フリーライターなのに「正社員」

「潜入取材として参加した婚活パーティーで『出版社勤務の正社員』だとウソをつきました。男のフリーライターって女性ウケがよくないと分かっているので。数年前にも取材目的で婚活パーティーに参加したことがあり、プロフィールの職業欄にフリーライターと記載していたら『年収はおいくら?』とか『食べていけるんですか?』とか、年上のお姉さま方からいろいろ聞かれた記憶があります(笑)。実際『出版社の正社員』にしておけば、女性は食いついてきますね。分かりやすいんだと思います」(35歳/独身/出版)

本気の婚活ではないからこそ許されるウソの一例。他にも聞くところによると、経理や総務などのバックオフィス業務についているのに「営業」「企画」といった華やかな部署に所属している、とウソをつく男性もいるようです。バックオフィス系と営業・企画系では給料面で差があるケースが多いため、いつかバレてしまう可能性もありますが……。

Case.5 名前も職業もウソ

「婚活パーティーに行ったことはないけれど、合コンでは結構ウソをついちゃいます。名前も職業もウソを言うことがある。実際の仕事内容を言っても実のある話ができるわけじゃないし、正直、本気で恋人をつくるために合コンに行くわけではないので、その日だけ会う人に本名を言うこともないかと思って。弁護士の友人も会社員だと偽ると言っていました。好みのタイプじゃない人に連絡先を聞かれるのが煩わしいそう」(30歳/独身/商社)

名前までウソだなんて、女性たちが本気で参加している合コンだとしたら、かなり失礼! 遊び人ならではのウソという感じがします。合コンにこんな人が紛れ込んでいないか、注意しましょう。

Case.6 既婚だけど「付き合っている人はいない」

「3年くらい前に呼ばれて参加した合コンで、恋愛の話になったため『付き合っている人はいない』と言いました。当時から妻と子どもがいましたが。妻が“付き合っている人”に該当するかは、解釈が分かれるところでしょう? ウソとも言えますし、ウソじゃないとも言えます」(38歳/既婚/商社)

最後は、不倫の恋を望んでいない女性たちにとっては、迷惑きわまりないウソをご紹介しました。「既婚者は合コンに参加禁止」といった法律はないので、ときどき既婚者が紛れているケースもゼロではありません。しかし、奥さん以外の女性がいない既婚男性の「付き合っている人はいない」は困りもの。厳密に言えばグレーゾーンなのかもしれませんが、合コンには参加いただかなくてけっこうです。

実にいろいろなウソがありますが、かわいいと思えないウソをつく男性は、こちらからお断りするのが賢明かも。ウソつきクセはなおらないと心得て!

池田園子
1986年生まれ。ライター、編集者。楽天、リアルワールドを経てフリーに。IT、マーケティングなどに関する記事が多め。