ガソリン代が上昇傾向。帰省がピンチに?

夏休みは家族揃ってクルマで帰省! それが優美さん一家の恒例です。

しかし、優美さんには気になることがひとつ。ガソリン代がどんどん値上がりしていることです。今年2月には1L102円だったのに、6月中旬には115円。40Lの給油で、4080円から4600円に跳ね上がっているのです。

イギリスのEU離脱問題による円高で少し下がりましたが、「帰省する頃はいくらになっているのかなぁ。高速代も結構かかるのに……」と不安気です。

ガソリン代や高速代を安くする方法はないでしょうか。

まずチェックしたいのは、ガソリン代の支払い方です。

優美さんは、いつも自宅近くのガソリンスタンド(GS)で給油することに決めていて、その店で作った石油会社のクレジットカードで支払っています。

GSには、『店頭価格』『会員価格』など、複数の価格が表示されていることがありますが、多くのGSでは、店のカードを持っていると会員価格で給油でき、さらにカードの請求時に1Lあたり何円か割引きになるのが一般的です。

優美さんが持っている「エネオスカードS」は、店頭価格から1Lあたり2円引きの会員価格(GSによって異なる場合がある)で給油でき、さらに請求時には2円引きで、1Lあたり4円得する計算です。店頭価格が115円の場合、4円引きでは約3.5%引きに相当します。

カードの年会費は初年度無料、2年目から1250円ですが、年に1回以上利用すれば無料になります。

カードの利用ポイントも貯まりますし、灯油も1円引きです。

カードのサービス利用で保険料節約も

優美さんは上手にガソリンを買っているといえますが、さらにお得度をアップさせるためにチェックしたいのが、カードに付帯されているサービスです。

優美さんのカードにはレッカー移動10キロまで無料、路上修理30分まで無料などのロードサービスが付いています。

優美さんは加入している自動車保険にロードサービスの特約を付けていますが、カードに付帯されているのですから、保険の特約を外すという選択肢もあり。外せば保険料が節約できます(サービスの内容は要チェック)。

つまり節約のポイントは……

・会員価格で入れること
・さらなる割引を狙うこと
・クレジットカードの利用ポイントも稼ぐこと
・クレジットカードに無料付帯されているサービスがあれば自動車保険の特約の解除を検討

……ということになります。

各種のポイントも貯められる

そのほか、給油の際にTポイントを貯めたいという人には『ENEOS Tカード』」(年会費無料)があります。ENEOS各店において会員価格で給油でき、200円の利用でTポイント1P付与。支払いには一般のクレジットカードが使えます。

会員価格、Tポイント、カードの利用ポイントと、3つのお得が受けられるわけです(利用できない店舗もある)。

Pontaを貯めたい人は、昭和シェル石油の「シェルPontaカード」。クレジット機能なし(現金払い)では1Lあたり1P、クレジット機能あり(初年度年会費無料。以降1250円、1回以上利用で次年度無料)では同2P付きます。

楽天ポイント派は「楽天ポイントカード」。

出光サービスステーションで現金か出光キャッシュプリカでの支払いで1Lあたり1P、灯油でもポイントが付きます。

またENEOSでは楽天カードで決済すると、ポイントが通常の2倍、還元率2%になります。

Pontaや楽天ポイントなどは、ポイントが通常より多く貯まるキャンペーンなどが行われることもありますので、その時期を狙って給油、というのもお得です。

遠方に行ったら安いGSを上手に探す

さて、いろいろな支払い方を紹介しましたが、優美さんはすでにお得な方法を実践中。ほかに方法がないかというと……?

あります。それは、安いGSを探す、ということ。

GSはフランチャイズが多く、店舗によって価格設定が異なりますから、安い店を探すことも大切。そこで役立てたいのが、ガソリン価格の情報サイトです。

「iGS」はガソリン代が安いGSが見つかるアプリで、地図上にGSの位置とガソリン価格が表示されます。所在地の範囲を絞ると、ランキング形式で価格をみることもできます。

インターネットのガソリン価格比較サイト「gogo.gs」(http://gogo.gs/)も地域ごとのガソリン価格情報が掲載されています。

安いからといって遠方まで行くのは本末転倒ですが、近隣、また目的地に行く途中に安い店がないかを探してみるとよさそう。優美さんのように、遠方に帰省する際などは、ぜひ頭の中に入れておきましょう。

深夜か休日。上手に使えば高速代が30%オフ

優美さんのもうひとつの悩みは、高速料金です。

優美さんの実家に近い高速道路の出口は、関越道の新潟西。優美さんの自宅に近い「新座」からの高速料金は6800円です。往復1万3600円と、決して小さな額とはいえません。

優美さんは、一部の区間は一般道を使おうかとも思いますが、ハンドルを握る夫は大反対。運転してもらう手前、強いことは言えません。

そんな優美さんに知ってほしいのが、高速料金の割引サービスです。

たとえば『深夜割引』。毎日、午前0時から午前4時までの通行なら、料金が30%オフとなるものです。

NEXCO東日本、中日本、西日本が管理する全国の高速道路、及び宮城県道路公社の仙台松島道路が対象となります(京葉道路、第三京浜道路、横浜新道、横浜横須賀道路は対象外)。

0時~4時の間に割引対象の道路を走行すれば割引が適用され、0時より前に高速道に入ったり、4時以降に高速道を出たり、というのでもOKです。

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深夜割引と休日割引の対象区間

優美さんの場合、所要時間は通常、約4時間とのこと。20時半に高速道に入って0時以降に出る、3時頃入って7時頃出る、というのも30%オフとなり、6800円が、4760円で済みます。往復で利用すると4000円以上お得です。

また「休日割引」も30%割引。土日祝日と、毎年1月2日、3日に、対象道路を通行した場合に割引になります。

「深夜割引」と「休日割引」が利用できるのはETCを搭載しているクルマで、どちらかひとつの利用となります。

ほかにもいろいろな割引がありますから、NEXCO東日本の公式ウェブサイト『ドラぷら』ほか、利用する高速道路の運営会社のサイトをチェックしてみてください。

フリーライター 高橋晴美(たかはし・はるみ)
1989年よりライターとして活動。資産形成、投資信託、住宅ローン、保険、経済学などが主な執筆テーマ。