「夫選びに失敗した!」と後悔している女性は意外に多い。プレジデントウーマン編集部のアンケートでわかった、既婚女性500人の本音とは?
私のことを理解してくれるパートナーと、これからの人生を共に歩みたい――。結婚にはそんな憧れを抱きがちだが、周りを見渡すと「夫選びに失敗した!」と後悔している女性は意外に多い。プレジデントウーマン編集部が500人の既婚女性にアンケート(※)をとったところ、過半数が「夫との結婚を後悔している」と回答した。
※楽天リサーチの協力により、全国の既婚女性(30~59歳)を対象に、2015年10月19日~22日に実施。
Q.今の夫と結婚したことを後悔したことはありますか?
はい(53.8%)/いいえ(46.2%)
※過半数の女性が後悔! 50代では「はい」が6割以上にアップ
Q.生まれ変わったら、今の夫とまた結婚したいですか?
いいえ(57.8%)/はい(42.2%)
※6割近くが「今の夫とは結婚したくない」
夫への不満の筆頭は、何といっても家事や育児は妻まかせで、手伝ってくれないこと。「私のことを家政婦だと思っている!」「恋人時代は一緒に料理や掃除をしてくれたのに、今は何もしてくれない!」「共働きなのに、なぜ私ばかりが家事を負担?」と、妻たちの怒りは爆発寸前。
家事や育児へのスタンスをしっかり話し合っておかないと、結婚後のいさかいの火種になりかねない。
●家事や育児に非協力的(49.1%)
●妻の話を真面目に聞かない(32.0%)
●稼ぎが少ない(29.0%)
●金遣いが荒い(浪費家)(24.9%)/モラハラ的な発言をする(23.0%)/性の不一致(23.0%)/自分の親(とくに母親)の言いなりになる(14.5%)/妻の家事のやり方に文句を言う(12.6%)/家にいる時間が少ない(11.5%)/金遣いが渋い(ケチ)(10.4%)/容貌が衰えた(9.3%)/女癖が悪い(浮気が発覚)(5.6%)/その他(14.9%)
※ほぼ半数が家事や育児に非協力的
※「浪費家」「ケチ」と金銭感覚への不満は合計35%以上!
愛よりもお金が大事!?
もう一つ気になるのが、お金の問題だ。「浪費家」「ケチ」など金銭感覚のズレを指摘する女性も多かったが、最もやり玉に挙がっているのが、夫の稼ぎだ。
「私もそれなりに収入があるし、どちらの収入が多い少ないなんて気にしないわ」なんて言っていられるのは最初の頃だけ。アンケートでは、「夫との結婚を後悔している理由」として稼ぎの少なさを嘆く人が29%、「今、夫にしてほしいこと」では19%がもっと稼いでほしいとストレートに答えている。「もし、また結婚するなら何を重視するか」という質問には、なんと62.6%が経済力と回答。子どもの教育費や住宅ローンなど、結婚生活では何かとお金がかかるのが現実。稼ぎの多い・少ないは、結婚生活の幸福を左右する重要な要素であることが、数字にしっかりと表れている。「お金なんかより愛が大事!」と一時の勢いで相手を選ぶのは危険だといえる。
●もっと稼いできてほしい(19.0%)
●家事をもっと手伝ってほしい(13.8%)
●ねぎらいの言葉をかけてほしい(12.8%)
●夫婦でじっくり話がしたい(8.4%)/育児をもっとサポートしてほしい(8.0%)/親(母親)から自立してほしい(3.6%)/とくになし(29.8%)/その他(4.6%)
※具体的な希望では「稼いでほしい」が最多。金銭的な不満は全年代でトップ。次いで「家事の分担」「ねぎらいの言葉」となっている
Q.また結婚するとしたら、どんな点を重視して夫を選びたいですか?(3つまで複数回答)
●経済力がある(62.6%)
●性格が穏やか(47.8%)
●共通の趣味がある(19.4%)/約束を守る(18.0%)/家事の能力が高い(16.3%)/容姿が自分の好みにあう(13.5%)/親から自立している(13.1%)/子ども好き(13.1%)/性生活の相性(11.1%)味覚が一致する(9.7%)/リーダーシップがある(9.0%)/浮気をしない(6.9%)/お金にうるさくない(6.6%)/その他(8.3%)
※「経済力」と「穏やかな性格」を求める声が圧倒的多数。「結婚後に夫の収入が減った」という不運な女性も
結婚後の夫の変化に失望している人も少なくない。「怒りっぽくなった」「妻の話を熱心に聞かない」のほか、「妻にお金を使わなくなった」という声も。釣った魚に餌をやらない夫が予想以上に多いこともわかる。
●怒りっぽくなった(49.5%)
●妻の話を熱心に聞かなくなった(44.1%)
●妻に対してお金を使わなくなった(28.9%)/自分の部屋にひきこもるようになった(13.7%)/食事(料理)に文句を言うようになった(12.3%)/飲み会などのつきあいが増えた(10.3%)/妻の仕事や、妻が働いていることに対して批判的になった(7.8%)/その他(11.3%)
※およそ半数が「怒りっぽくなった」と回答。また、妻への関心が薄れた夫の変化を敏感に感じとっている
では、どんな男性を夫に選べば、幸せな結婚生活を送れるのか。
本連載ではこのアンケート結果を反面教師にしつつ、後悔しない夫選びの心構えを考えていきたい。
次回は離婚カウンセラー岡野あつこさんに、「結婚したら変わってしまうかもしれない人」の見極めポイントを教わる。