獺祭にローストビーフまで！ お酒が飲めるタリーズに行ってみた

2016年3月31日、コーヒーチェーン店のタリーズコーヒーが「プライムファイブ 東急プラザ銀座店」で、アルコールとアルコールに合うフードメニューの提供をスタートさせました。コーヒーの専門店であるタリーズが薦めるのはどんなお酒？ 実際にお店を訪ねて確認してきました。

カフェでおしゃれな日本酒が飲める！

お酒が飲めるタリーズは、2016年3月31日にオープンした東急プラザ銀座の地下1階にあります。“おなじみの黒板”ではなく、柱や注文カウンターにあるデジタルサイネージにメニューが映し出され、「今までになかったタリーズ」という雰囲気です。

広さは都内最大で、座席数は114席。テーブルとテーブルの間はゆったりとスペースがとってあり、圧迫感がありません。東急プラザ銀座は館内に免税店が併設されているため、海外からの旅行者の来店も多く、「TULLY'S Wi-Fi」や電源を備えた席など、インターネット環境も充実しています。パソコンを広げての仕事や、ミーティングも進みそうです。

アルコールとフードの提供は午前11時30分から。アルコールのメニューに目を通してみます。生ビール（700円 以下価格は全て税込）、グラスワイン（赤、白 各700円）、ボトルワイン（赤、白 各4900円）……、と、ここで目を疑ったのが、「獺祭（だっさい） 発泡にごり酒スパークリング（1500円、以下獺祭スパークリング）」。日本酒の獺祭のスパークリングがカフェで飲めるなんて、斬新です。

獺祭スパークリングは180mlの小瓶で、グラス約2杯分が入ったちょい飲みサイズ。一口飲むと、フルーティーな甘さがしゅわっと広がりました。これは、気をつけないと飲み過ぎてしまう口当たりのよさ！

「日本酒にケーキ」の大人な合わせに挑戦！

この獺祭スパークリングに合うのが「リコッタチーズとヘーゼルナッツのケーキ」（950円）。甘さは控えめで、香ばしいヘーゼルナッツの風味が口に残ります。チーズの酸味が獺祭の甘みにマッチするのも不思議な感覚です。頑張って働いた後の甘いご褒美にはうってつけかもしれません。

続いて飲んでみたのは赤ワイン。スタイリッシュなワインサーバーからグラスに注がれます。

グラスの足にはワインの銘柄と特徴が書かれたカードがついてくるといううれしい心遣いも。グラスを手にすると、赤ワインの柔らかい香りが立ちのぼります。

こだわりのローストビーフサンドをハーフで！

しっかりと食事をしたい人もご安心ください。赤ワインとの相性抜群のフードメニューが「和牛のローストビーフサンド フライドポテト付き」（2600円 税込 ハーフサイズは1600円）。フレンチ出身のシェフが腕を振るう料理は、 「Creative Japan～世界はここから、おもしろくなる」をコンセプトに、日本産の材料を要所に使うこだわりよう。本格的な料理がコーヒー店で味わえるとは、なんという贅沢（ぜいたく）！

添えられているのはグレイビーソースではなく、魚醤（ぎょしょう）の「いしる」とわさび。うまみいっぱいの「いしる」がアクセントになったタリーズコーヒー プライムファイブだけの味は、食べてみる価値あり。そしてローストビーフを挟むのは、代々木上原にある人気ブーランジェリー「マンマーノ」がフランスパンの生地で作った食パンです。ほんのりとした甘みと柔らかい食感がたまりません。ボリュームもたっぷりなので、女性ならばハーフサイズでお腹いっぱいになりそうです。

老舗のお漬け物屋「銀座 若菜」とコラボレーションした「銀座若菜のピクルス」（850円）も、ヘルシーなおつまみとして注文したい一品。彩りも鮮やかで、目でも楽しめます。

フードメニューは全30種類以上の充実ぶり。何回来ても、飽きそうにありません。

「いつものタリーズよりもお値段高め？」と感じられた方もいるかもしれませんが、和牛のローストビーフサンドのハーフサイズ単品（1300円）とグラスワインを頼めば、ぴったり2000円。銀座という場所で、上質なお酒と料理をゆったりと楽しめると考えればお得です。

アルコールメニューが登場したことに興奮を隠せないお酒が大好きな筆者ですが、タリーズといえばコーヒーです。特定店舗でしか飲めない「プライムシーズナルコーヒー」（Tall 460円）は、季節ごとに厳選した豆を使用し、ハンドドリップの良さを再現できる特別な機械でいれたもの。一緒に出される試飲用のハウスブレンドと飲み比べができ、コーヒー好きの心をくすぐります。おいしいコーヒーがあるので、お酒が弱い人にも「会社帰りのちょい飲み」の声をかけやすくなりますね。

大人の街、銀座に生まれた新しいタリーズコーヒーは、ちょっとした特別感や癒しを求める働く女性を満たしてくれる、そして明日への活力を与えてくれる、そんなお店でした。