髪は乾かし方次第で髪質改善をすることだって可能。そのためには、洗髪後すぐのドライを習慣づけることが大事。大人のためのヘアサロン「AMATA」のオーナーである美香さんから、「正しいドライ&ブロー術」を教えてもらった。

正しいドライ&ブロー術

ヘアサロン「AMATA」オーナー 美香さん(C)Yoshinobu Fukaya/aura.Y2

ぬれたままの髪をタオルドライだけで放置する習慣はもうおしまい。美しい髪をキープさせるためには、洗髪後のドライが重要です。というのも、頭皮に長時間水分が付着していると雑菌が繁殖してしまい、頭皮トラブルの要因になることも。また、ぬれ髪は摩擦に弱いため、キューティクルがはがれて髪を傷めてしまいます。

髪をドライヤーで乾かすことのメリットはもう一つ。クセを補整してスタイリングしやすい髪にすることができます。乾いた髪は補整しにくく、しかも熱で髪を傷めてしまうので絶対ダメ。洗髪後すぐのドライが、美髪への第一歩です。(美香さん)

ツヤ髪仕上げのコツは髪にテンションをかけてドライ

(1)まずは地肌をしっかりと乾かす
頭皮とドライヤーの先端が垂直になるように風を当てます。髪を揺らしながら風を当てると早く乾きます。

(2)クセが気になるなら髪を引っ張りながら
クセの強い部分は髪を軽く引っ張りながら乾かして。うねり髪は流したい方向に髪を引き寄せながら乾かします。

(3)ボリュームを出したい部分は根元を挟んで
根元を指でつかみ、髪を浮かせた状態でドライ。さらに冷風を使い、髪が完全に冷たくなるまで風を当てます。

(4)指でとかしながらボリュームを抑える
髪が広がりやすい部分は、指で根元を寝かせるように引っ張り、その上からドライヤーの風を当てます。

(5)ぬれ髪の状態で仕上がりをイメージして
髪を乾かすとき、ボリュームを出したい部分、タイトに抑えたい部分、クセを補整したい部分を把握してから、2~4の工程を使い分けましょう。

●冷風を上手に利用してツヤツヤ髪に
温風で乾かした髪は、キューティクルが開きっぱなしの状態になっています。キューティクルをキュッと引き締め、髪表面を整えるためには、冷風の力が必要。9割ほど乾いた髪の上から冷風を当てて、髪がひんやりと冷たくなったら完成です。
 
美香
2002年、大人のためのヘアサロン「AMATA」をオープン。多数の美容業界人を顧客に持ち、自身の黒髪は業界屈指といわれる美しさ。製品プロデュースやコンサルタントとしても活躍し、ビューティのオピニオンリーダーとしてメディアに多数出演。

構成=三輪順子 イラスト=すやまゆうか