仕事が忙しくて時間がない! お金をかけたくない! でも、うまくなりたい! そんな働く女性たちの間で、ここ数年、じわじわと人気を集めているというオンライン英会話。その魅力を、オンライン英会話で英語学習を開始し、たった2年でTOEIC900点を突破した嬉野克也さんに解説してもらった。

POINT1:場所を選ばない

最大の特徴はスカイプ通話によるマンツーマンレッスン。スカイプを起動できるインターネット環境とパソコンなどのツールさえあれば、どこでも外国人講師と話せます。通学型と違い通う時間や身支度する手間が一切ないため、多忙な働く女性にこそお薦め。また、スカイプのチャット機能を活用して聴き取れない単語を書いてもらったり、事前に英作文を送って添削してもらったりすると学習効果が高まります。ビデオ通話はON・OFF選べますが、できればONにして顔を見ながらのレッスンを。相手の口の動かし方から発音方法を学べるし、顔が見える安心感もあります。「電話通話の練習をしたい」「背景を見せたくない」などの場合は、カメラをOFFにしてもOK。

POINT2:早朝から深夜まで開講

朝5~6時から深夜1~2時まで開講しているところが多く、なかには24時間開講のスクールも。基本的に1レッスン25分単位で、コースによっては連続受講も可。例えば、午前中から英語を話す機会がある人は朝に受講してウオーミングアップしたり、帰宅後に落ち着いて取り組みたい人は夜お風呂に入ってから受けるなど、仕事の都合や生活習慣に応じて使い分けられます。

POINT3:毎日25分で月6000円ほど

基本的に入会金や年会費はなく、レッスン料は1回25分につき200円弱が主流。業界最安値が99円といわれています。さらに多くの教材は無料でダウンロードできるので、コスパが高い。受講費は(1)月額制、(2)レッスンを10本単位、20本単位などまとめ買いする有効期限付きのチケット制(ポイント制)と主に2タイプあります。「毎日受けられる」「週3回受けられる」など生活習慣が固定されている人は月額制を。可能なときにまとめて受けたい人はチケット制がいいでしょう。

POINT4:直前予約OK

スクールによりけりですが、インターネット上で、最短5分前から30分前にレッスンを予約できます。予定が見えない人、仕事の終わり時間がバラバラな人には便利なシステムですね。直前にキャンセルしても特にペナルティーはないところが多いですが、英会話は数をこなしてナンボ。ときにはキャンセルしづらい、なじみのある先生を予約するなど工夫を。

POINT5:講師が本格的

一部スクールではネーティブや多国籍の講師をそろえていますが、主にフィリピン人講師です。「ネーティブじゃなくても大丈夫?」と思うかもしれません。でも、講師たちの英語力はネーティブと遜色なし。フィリピンは英語教育が盛んで特に講師になる人はハイレベル。さらに大手が採用する講師は、厳しい選抜テストに合格した逸材なのです。フィリピンにコールセンター業をアウトソーシングする米国企業も多いので、コールセンターをはじめとしたビジネス経験者が多く、対話も上手。特にここ2年はオンライン英会話の競争激化で、全体的に講師の質が上がっています。

POINT6:目的別にカスタマイズ

大別して、講師と生徒が自由にレッスンを進めていく「フリートーク」と、指定のテキストに沿って進めていく「テキストレッスン」があります。例えば英語でのプレゼンを強化したいなら、資料を先生に見せながらプレゼンするロールプレーイングなど、目的に応じてピンポイントにレッスンを作っていけるのがフリートークの特徴。いきなりフリートークに臨むのはハードルが高いと思う人は、慣れるまでテキストレッスンを。リードしてもらいたい人は、よりカリキュラムがしっかりしているスクールでテキストレッスンを受けるのもよいでしょう。

嬉野克也
1973年、大阪府生まれ。関西大学文学部英文学科卒業。海外への留学や滞在経験は皆無。36歳のときにオンライン英会話を含めた英語学習を開始。たった2年でTOEIC900点を突破し、現在は勤務先のコールセンター会社で外資系企業を担当する。著書に『オンライン英会話の教科書』(国際語学社)など。