まるで地球創世期の原風景が広がるかのように美しく、凛として気高いアラスカ。厳しい自然に鍛えられた豊かな環境は、大地と海にこれ以上ない恵みをもたらしている。その豊穣の海に育まれているアラスカ産シーフードについて、ちょっと学んでみましょう。

アラスカの漁業はサステイナブル

世界的にシーフードは養殖ものが増える傾向にあることはご存じだろうか。安定供給のためというのがお題目だが、そんな中、水産王国アラスカがもっとも大切にしているのが「Sustainable――サステイナブル=持続可能な」であること。意訳すると「≒地球や環境にやさしい」となり、ひれ魚の養殖を一切禁止しているアラスカのシーフードは100%天然ものなのだ。

厳しい自然環境のなかで、動物や海の生き物たちと共存共栄して生きるアラスカの人々は、天然資源のありがたみや大切さを誰よりも痛感してきたのだろう。地球の天然の水産資源を守ることこそが、自分たちの、さらには次世代の暮らしを守る唯一の方法だと。アラスカでは持続可能な水産資源の活用について、世界で唯一、州憲法で謳い、水産業に関わるすべての人々で徹底して貫き、州をあげて海を守っている。

基本的なルールは2つ。
1.生態系に悪影響を与えないこと
2.乱獲をしないこと

そのために、科学者たちによる最新の科学データに基づいて水産資源を計画的に管理。具体的には、期間やエリア単位での漁獲許可、漁船の規模や漁具の種類・仕様に関する制限などを通して、サステイナブルな水産資源の生息数を維持し、繊細な生態系をも保護している。天然シーフードの宝庫であるアラスカは、世界が注目する「シーフード・サステイナビリティの世界的モデル」なのである。

手つかずの自然が育む力強い営み

アラスカが州憲法にサステイナブルの考え方を盛り込んだのは、アメリカ合衆国の州に昇格した1959年のこと。以来、半世紀以上、環境持続型の漁業を守り続けていることになる。

そんなアラスカの海の魚影は実に濃い。アラスカ産シーフードと聞いてまず思い浮かぶのはサーモンだろう。アラスカで獲れる種類は多く、紅鮭、ギンザケ、白鮭(日本では秋鮭、時鮭などの呼び名あり)、カラフトマス、キングサーモン(マスノスケ)の5種。鮮やかなサーモンピンクの身は程よく締まり、一度食べたら忘れられないほどおいしい。天然ものならではの旨味、滋味をたっぷりとたたえている。

そのほか、タラバガニ、ズワイガニなどのカニ類、スケトウダラ、真ダラ、銀ダラ、カレイ、ニシン、ホッケ、赤魚類などの白身魚が代表格として並ぶ。もちろん、たらこ、白子、かずのこといった魚卵も豊富だ。

サステイナブル。労働人口の5分の1が水産業に従事しているといわれるアラスカだからこその着眼点だったかもしれないが、環境破壊が地球レベルで叫ばれる21世紀にあって、アラスカのこの英断は卓見とさえいえる。

余談になるが、アラスカには40以上の海洋保護区がある。人間の活動から保護されているのは、シーフードにとどまらない。クジラ、アシカなどの海洋哺乳類や鳥類も、安全で汚染のない環境が保障されているのだ。

アラスカ産シーフードは日本酒と好相性

そして、私たちが生きる日本もまた水産資源大国である。日本人の味覚は、天然もののシーフードを好む嗜好にあるといわれている。つまり、アラスカ産シーフードの天然ものゆえのおいしさを、しっかり味わい分けることができる、というわけだ。

そこで、アラスカシーフードマーケティング協会の協力を得て、知的好奇心を満たすおいしい課外授業「アラスカ産天然シーフード試食会」を開催します。

テーマは「アラスカ産の天然シーフードと純米酒のマリアージュ」。ミニセミナーでアラスカ産シーフードの優位性について学ぶほか、天然のサーモン、魚卵、かに、白身魚などのおいしさを実際に味わっていただきます。さらに「日々の食卓にサステイナブルなシーフードを選ぶ」というアクションへのきっかけとして、いま人気の純米酒とのマリアージュも体験してもらいます。利き酒師による純米酒の楽しみ方アドバイスもあるので、乞うご期待!

アラスカの冷たくて澄んだ海が育む滋味豊かな天然シーフードのおいしさと、世界にファンが広がりつつある日本が誇る国酒との饗宴をお楽しみください。

読者20名様を無料ご招待!
《アラスカ産天然シーフード試食会》

アラスカ産のシーフードと純米酒のマリアージュ
開催日 2016年6月25日(土曜日)
開催時間 16:00~17:30予定(受付15:40~)
会場 純米酒専門「粋酔」日本橋東京店
募集人数 20名(ペア参加・男性同伴可)
※本セミナーは終了致しました。たくさんのご応募ありがとうございました。