結婚相談所で婚活する女性は、第一印象のどこを見られているのか。主宰する結婚相談所でカウンセラーを務めている大屋優子さんは「女性の第一印象を左右するのは髪形だ。不潔ではないのに清潔感がないと思われ、出会いのチャンスを失いかねない」という――。

※なお、本稿は個人が特定されないよう、相談者のエピソードには変更や修正を加えている

歩道橋の手すりに顔をうずめて落ち込んでいる女性
写真=iStock.com/AH86
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「入社以来、仕事一筋」の研究職女性

結婚相談所で婚活している女性の第一印象を左右するのは髪形だ。

髪形一つで可愛くも大人っぽくも見る。さらにいえば、髪形はその方の性格も想像させる。システムにずらりと並ぶ婚活女性のなかから選んでもらうには、見た目の印象をできる限り高めなくてはならない。

そのために、変えられるものは変えるべきだが、真っ先に取り組むべきは、髪形を整えることだ。

29歳、大学院修了、女性。

私の結婚相談所に初回面談のために訪れたこの方は、「優秀な成績で大学を卒業した」という形容がぴったりの、真面目そのものの女性だ。

恋愛経験はゼロ。勉強ばかりの学生時代を経て、ある企業の研究職として採用され、入社以来仕事一筋だ。髪は一度も染めたことがないという。胸元より下まで伸びた黒髪を、前髪も含めて後頭部側にキュッと束ねた「ひっつめ」の一つ結びにしている。

細いフレームのメガネをかけており、まったくのノーメイク。眉はこれまでカットしたことも、描いたこともないそうだ。おしゃれにはほとんど興味がなかったという彼女は、体より少し大きめのサイズの白い無地のTシャツに、くるぶし近くまで丈の長いロングスカート姿だった。

Tシャツには、これまで何百回も洗ったようなくたびれ感があり、生地には毛玉もついている。

婚活男性には「清潔感」が求められるが、女性も同じである。彼女は決して不潔ではない。それでも婚活においてとても大事な「清潔感」が感じられない理由は、この髪形と服装が醸し出す雰囲気にあった。まだ20代だが、髪形や服装を見ると中高年女性のように見えてしまいかねない。

彼女が結婚相談所でご縁を見つけて結婚するには、この第一印象を変える必要があった。

髪形以前に「髪質」を整えたほうがいい

婚活女性にとって髪形はとても大事だが、それ以前に、美しくつややかな髪があってこそ髪型も。

手入れが行き届いた肌や髪を持つ女性は、まずこれだけで、ワンランク上の印象を持たれる。髪形について言えば、短すぎる前髪は個性的すぎるし、目元が隠れるほどの長い前髪は暗い印象を与えやすい。髪を明るすぎる色に染めるのも、派手好きな印象を持つ人がいるため、婚活には向かない。

「清潔感があり、親しみやすそう」な印象の髪形にすることで、選びたい人から選ばれる雰囲気を作らなくてはならない。彼女の場合は、基本のヘアケア以前におしゃれには無頓着で、自分の見た目や洋服を気にしたことがなかった。

手入れ不足で髪がパサついている婚活女性には日々のトリートメントケアをすすめているが、彼女にはまず、シャンプーやトリートメントを新調することから勧めた。

仲人がアドバイスしただけできれいになれるわけではない。本人が「きれいになる」ということを意識し、努力しなければ変われない。

そのための第一歩が、今夜からできる“買い物”。ヘアケア製品の切り替えだ。「自分は美しくなるんだ」という気持ちを、彼女自身に意識してほしかったからである。

長い髪の毛を後ろで一つに束ねた女性
写真=iStock.com/Milatas
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1カ月で「申し込み殺到」の大変身

幸い彼女は、肌がとてもきれいで、透明感があった。

プロフィール写真の撮影までに、急いで見た目改革に取り組む必要があった。もともと理解力のある女性だから、教えたことは素直に吸収してくれた。まずは美容院で長さのそろっていない髪をカットし、少し明るい色に染め、毛先をふんわりとゆるく内側に巻くセミロングスタイルにしてもらった。

そして、その髪形を自分で再現できるように、自宅で何度もヘアセットの練習してもらい、眉は専門店で整えてもらった。メイク教室にも数回通って、ファンデーションの選び方や塗り方といったメイクの基礎から学んだ。基礎化粧品やメイク道具を、一から揃えた。

すると彼女は、写真撮影を予定していた1カ月後には、光り輝くような婚活女性へと大変身を遂げたのである。

20代という年齢も幸いし、プロフィールがシステムにアップされるやいなや、お見合いの申し込みが殺到。現在は1歳年上の理系男性と交際中である。

「派手だからNG」ではない

では、婚活女性として人気がある髪形とは、どんなものなのか。

まず、年齢に釣り合った髪形であることが基本。そのうえで、実年齢より少し若々しく見えるほうが理想である。

若さは婚活における大事な武器であり、見た目が重視される婚活の場面では、少しでも若く見えることが有利に働くからである。

老けて見られる髪形や髪色は避けたい。

たとえば50代以上の婚活女性が「ナチュラルが良い」とグレイヘアにすると、きれいに白髪染めをしている女性より老けて見られやすい。また、20〜30代でも、極端に明るい髪色がかえって老け見えになることもあるので、髪形だけでなく、髪色にも注意が必要だ。

落ち着いた印象を与えがちなアップスタイルも、婚活写真に選ぶ際にはよく考えたい。上品な分、年上に見える傾向があるからだ。

大屋優子、現代洋子『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)
大屋優子、現代洋子『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)

清潔感があり、親しみやすい雰囲気であることが大事で、主張しすぎる個性的な髪形を婚活の場面で選ぶ必要はない。主張しすぎる髪形の一例を挙げれば、ツインテールやお団子ヘア、極端に短い前髪などである。また、ブリーチした金髪も避けたほうが無難だ。

これらの髪形は、多くの人にとって幼すぎる印象を与える髪形だ。派手な髪形だからダメ、というよりも年齢に釣り合わない髪形はリスクがあると考えたほうがいいだろう。

婚活女性に人気の髪形といえば、セミロングのゆるふわ巻きが思い起こされるが、ショートヘアも清潔感があり、明るい雰囲気の印象を与えやすい。どんな髪形にしたらよいかわからないなら、美容師に相談すること。その際には、ヘアセットのやり方も教えてもらい、自分で再現できるように練習すること。

大事なのは、髪形以上に髪本来のツヤである。日頃から、トリートメントなどのセルフケアを怠らないことが重要だ。

婚活は「自分との戦い」でもある

「恋愛経験がない」
「おしゃれをしたことがない」
「自分の見た目に自信がない」

こんな婚活初心者でも、「きれいになりたい」「結婚したい」という気持ちに行動が伴えば、1〜2カ月で見た目の印象が大きく変わる。

婚活するからには、見た目は大事。

結婚相手を選びたいなら、選ばれる女性にならなくてはならないからである。非常にシビアな話だが、婚活という市場は、女性たちが自分の魅力を少しでも高めるべく努力し、しのぎを削っている戦場でもある。

婚活女性たちは、「結婚したい」「幸せになりたい」から、ひたむきに努力し、自分を磨き抜いているのだ。