新興国に投資もできるバランスファンド

2本目は、「eMAXIS Slimバランス型(8資産均等型)」。

国内株式・国内債券・国内不動産・外国株式(先進国・新興国)・外国債券(先進国・新興国)・外国不動産(先進国)の8つもの資産カテゴリーに分散投資することで、リスクを抑えて、手堅い運用ができるファンドです。

数あるバランスファンドの中でも、その資産カテゴリーの多さと、各資産に均等投資する(8分の1ずつ)という分かりやすさから、このファンドを選択しました。また、コストの低さ、純資産総額の大きさも決め手となりました。

ちなみに、1本目の「オルカン」の新興国投資比率は10%程度ですが、このファンドでは25%。

新興国にも、もう少し投資したいなとの思いからも、このファンドを選択しました。

木製ブロックで「新NISA」の文字
写真=iStock.com/Nyantanan
※写真はイメージです

GPIFの資産配分に近いバランスファンド

3本目は、「〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」。

国内株式・国内債券・外国株式(先進国)・外国債券(先進国)といった4つの主要資産カテゴリーに、均等に投資するファンドです。

これも、2本目と同じく、複数の資産カテゴリーに分散投資をするバランスファンドですが、とにかくシンプルで分かりやすいのです。

そして、私が引かれたのが、GPIF(※)の運用資産バランスに近いこと。

長期投資においては、われらが公的年金の運用に乗っかるのも悪くはないなとの思いがあり、このファンドを選択しました。

※年金積立金管理運用独立行政法人。長期分散投資を基本として、公的年金制度における年金積立金の運用を行っている。

なお、これら3本のファンドへの積立額は、それぞれ毎月1万円(合計3万円)です。

つみたて投資枠の上限は年間120万円ですから、非課税枠をフルに活用すべく、無理をしてでも毎月10万円の積み立ても考えましたが、さすがにそれはキツイと判断し、無理なく投資できる金額で設定しました。

また、今は堅調な相場環境もあって、いずれのファンドも高値圏で推移しています。

そのような視点からも(高値つかみの危険性からも)、まずは様子を見ていくという意味でも、この積立額に設定しました。