保育料のために働いて子どもと過ごす時間がなくなる矛盾

【回答C】子どものために働いているのに、2人をあずけると、保育料だけで7万以上かかり、何のために働いているのかわからなくなる。子どもはほしいが3人目は経済的な理由で難しいのが現実。一生懸命働いて保育費を払っているようなもので、本当は一緒にいてあげたいのに何をやっているのかわからなくなる。保育費を見直して下さい。

【回答D】保育料が高い。実際4月入所しかできないため育休を切り上げて職場復帰したが、短時間での勤務に切りかえると給料は減っている。しかし保育料が高いため実際の家計は育休中よりマイナスになる。この状況になると2人目以降の子どもを考えた時に「保育所の入り辛さ」+「2人目の保育料の負担」というハードルが更に増えるため、きょうだい(2人以上)育児への不安はかなりある。

多くの母親は出産・育児で仕事を減らして収入が減るにもかかわらず、子育ての金銭的負担は一手に親にかかってくるのが日本社会の現実だ。

【回答E】保育料が高すぎるのでもっと金額を下げてほしいです。ただでさえ高い保育料を払っているのに、それにプラスして病児保育で追加で保育料を払うのは厳しいです。(略)せめて6歳まで所得制限関係なく医療費負担を0にしてほしい。
理想の子ども数を持たない理由
出典=文部科学省「幼児教育の現状」令和2年2月17日

保育料と病児保育で年間250万近くかかるという人も

【回答F】子は社会からの預かり物で次世代を担う宝です。社会全体がその恩恵を受けるのだから少なくとも保育料程度の負担は社会で分担すべき(育児で収入が下がり、そこに保育料と病児保育サービスが年間250万近くはかかります)。(略)受験や就労、資格取得などで、今まで女性であることで特に優遇されたことはありません。にもかかわらず子どもができたら仕事をセーブせざるを得ない負担が女性にかたよるのは不公平です。

3人以上の多子世帯では、保育園の保育料負担はさらに重くなる。A市には第2、3子への保育料軽減措置(多子世帯の保育料軽減)があるが、対象になるのは、きょうだいが就学前で、同時に保育園や幼稚園などに通っている場合に限られる。しかし、実際に子どもが多い世帯では、きょうだいの年齢が離れているケースも多い。しかも年齢が上がれば上がるほど、教育費などで子ども関連の出費はますます増えていく。

また高額な保育料負担が3人以上の子どもを産み育てることを躊躇させているという人もいる。世帯収入がそこそこ高くとも、多くの子どもを育てるのは金銭的負担が大きい。