損益計算書で1年間の会社の稼ぎがわかる

「損益計算書(P/L)」は、1年間の収益とかかった費用から、どのくらい利益をあげたのか、あるいはどのくらい損をしたのかを表す、会社の「成績表」です。これを見れば、その会社がどうやってもうけているのか、どんな費用を使っているのかがわかります。

損益計算書は、「売上高(収益)」「費用」「利益」の3つで構成され、「売上高」から「費用」を引いた結果がプラスなら「利益」が出て、マイナスの場合には「損失」が出ることになるのです。

ちなみに、損益計算書は図のように3つの収益と4つの費用から5つの利益を計算します。

このうち「営業利益」は、本業の稼ぐ力を表します。そのため、営業利益がプラスかマイナスか、さらに過去3年分程度を比較してどう変化しているかをチェックすることで、本業がうまくいっているかどうかがわかるのです。営業利益は5つある利益のうち、最も重要といえるでしょう。また、1年間の最終的な利益を示すのが「当期純利益」です。これも1年間だけではなく、過去3年分程度の変化の様子や前期との変化の割合(%)を確認しましょう。

1年で稼いだ金額が見える「損益計算書」