男女1040人を対象とした調査を行ったところ、やはり高学歴男性のほうが結婚に有利だということは間違いなさそうだ。しかし、収入との掛け合わせで分析すると、新たな事実が判明した。
MARCH:明治、青山、立教、中央、法政大学
日東駒専:日本、東洋、駒沢、専修大学
大東亜帝国:大東文化、亜細亜、帝京、国士舘大学

バブル期のように、結婚の条件として「3高(高学歴、高年収、高身長)」があからさまに言われなくなった。それでも、学歴が結婚にも影響するのは確かだ。

<strong>【図1】 </strong>国立/早慶上智の男性は自分の学歴が結婚に有利だと自覚している
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【図1】 国立/早慶上智の男性は自分の学歴が結婚に有利だと自覚している

PRESIDENTでは8月に、25~55歳の4大卒男女(既婚含む)1040人に対し、インターネットを通じて「結婚と学歴(学校歴)」に関するアンケート調査を行った。主な結果は図1~4の通り。

まず図1を見ると、MARCHクラス以上出身の男性が「自分の学歴が結婚に有利」と自覚しているのがわかる。とくに国立・早慶上智クラスでは、5割以上の男性が「有利」と回答した。

本当に高学歴は、結婚に有利なのか。

図2で女性の回答に注目すると、「どの学歴でもよい」は22.8%と、約2割しかいない。なぜ学歴を気にするかと言えば、1位は「知的な人が好きだから」(68.1%)、2位は「将来の出世・年収が期待できそうだから」(41.1%)。つまり8割の女性が相手の学歴を気にしていて、その4割が「高学歴=将来性アリ」と見ているわけだ。


【図2】 女性の学歴別、「理想の学歴」のボーダー

彼女たちが考える「高学歴」のボーダーラインは図2にある通り。全体の約6割が「MARCHクラス以上」を「許せる学歴」と考えている。国立・早慶上智クラス出身の女性ではさらに高く、相手にも「国立・早慶上智」を希望する女性が7割近くにものぼった。

社会学者で中央大学文学部教授の山田昌弘氏は、「20年ぐらい前までは、成蹊・成城や日東駒専あたりがボーダーラインだったが、最近は『高学歴』の水準が上がってきた」と指摘する。