女性用のふんどしとか、ガールズブリーフなどが「カッコいい」という風潮がきたと思っていたら、ついについに、男性用ブラが発売。下着のネット販売を手がけるウィッシュルームが、2008年11月8日から発売したメンズブラが1カ月で約750枚売れ、楽天のメンズインナー「その他」部門で1位に輝いた。

「現在ご注文いただいても1カ月待ちの状態です」

社長自らモデルに。価格は2940円、ブラックのほかにピンク、ホワイト、サックスの4色が揃う。購入者からは「やさしい気持ちになれた」「セットでショーツも欲しい」などの喜びの声が。

社長自らモデルに。価格は2940円、ブラックのほかにピンク、ホワイト、サックスの4色が揃う。購入者からは「やさしい気持ちになれた」「セットでショーツも欲しい」などの喜びの声が。

と自ら着用モデルを務めた社長の土屋将之さん(43歳)。さすがに写真にインパクトがありすぎて引く人も多いことでしょう。ネット配信された動画のニュースが英国で大きく取り上げられ、「君たちの性文化は理解しかねる」なんていうコメントまでもらっちゃっているそうだ。

しかしこのブラは「女装趣味」ではなく、あくまで「男らしい」ブラを身につけたいという顧客のリクエストに応えて生まれたもの。「よくぞつくってくれた」と絶賛する愛好家は、普通の40代、50代中心で真面目なお父さんが多いという。スーツの下にブラをつけたい男心とはいかなるものか?「やさしい気持ちになれる」「仕事のストレスが癒やされる」などの声があがっている。

女性としては少々複雑だが、このストレスフルな社会の中、うつ病にもならず自殺もせず、40男が社会生活を送るために必要というなら、カレシは許せないけれど、夫なら許せるかも……という気もする。ささやかな癒やしに群がる愛好家はきっと真面目な方が多いのだろう。ブラをスーツの下につけていたら、うっかり交通事故にも遭えないし、泥酔もできないし、チャンスがあっても女性とベッドインすることもできないではないか? 彼らは日々スーツの下のブラという秘密を抱え、頑張って生きているのだ。