noteプロデューサーとして多くの企業にソーシャルメディアの活用のサポートをおこなう徳力基彦さん。今、普通のビジネスパーソンが知るべきSNSの上手な使い方を聞いてみました。

※本稿は徳力基彦『自分の名前で仕事がひろがる「普通」の人のためのSNSの教科書』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。

ノートパソコンとスマホでSNSのチェックをしている女性
※写真はイメージです(写真=iStock.com/Urupong)

“背伸び”してできた新たな出会い

インターネットのおかげで、個人がSNS発信によって有名になれるケースが増えています。

今は「自分にとって少々高い目標かな」と思っても、それに向かって動くと、長期的には実現できる可能性がある時代です。ちょっと背伸びした野望を腹にもちつつ、それに向かって一段一段、階段を登っていくような気持ちで発信をしていきましょう。

「自分はこの程度の人間だ」と決めつけてしまうと、それを超える「ハプニング」はなかなかやってきません。

日々の行動でちょっと背伸びをする意識をもってみてください。

自分の現状より少し上をいっている人とつながる、ふつうに暮らしていたら会うことのできない専門家との企画を考えるなど、意外とできることはあるものです。

ぼくは2017年から「メディアミートアップ」というイベントを企画・開催しています。

これはアメリカのフェイクニュース騒動や日本のWELQ問題をきっかけに個人的な問題意識から企画した、「メディア」がテーマの勉強会です。

登壇者としてお招きしてきたのは、ニュースメディアの編集長クラスの方や著名なライター、ブロガーなど、メディアの第一線で活躍する方ばかりです。

メディア系でも何でもないぼくが「メディア勉強会をしましょう」と言っても、人はほとんど集まらないかもしれません。

ただ、メディアの現場で奮闘する登壇者の話を聞きたいと思っている人は多いはず、と考えました。

そこでぼくは思いきって背伸びをしてメディアの勉強会を企画しているというわけです。

ここで「自分はメディアの人間じゃないし」と思ってしまうと、登壇者の方々のお話を聞くことはできませんし、登壇者や参加者のみなさんとつながる機会もなくなってしまいます。

無理のない範囲で背伸びをしてみれば意外と願いはかなうのです。