新年度が近づき「いいタイミング」と家計の見直しを考えている人も多いのではないでしょうか。家計再生コンサルタントの横山光昭さんは、無駄を減らし貯蓄を増やしていくためには「財布」がとても重要といいます。お金の貯まる財布とそうでない財布の違いとは――。

※本稿は横山光昭『キャッシュレス貧乏にならないお金の整理術』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

カラフルなレザーの財布3つ
※写真はイメージです(写真=iStock.com/VitaliyPestov)

財布やお金に意識を向けることの重要性

あなたは今、自分の財布にいくら入っているかわかりますか?

だいたいの金額を思い浮かべたら、1度、本を閉じて財布を開き、答え合わせをしてみてください。

どうでしたか? だいたい合っていましたか? この質問、講演会などの冒頭で会場の皆さんに問いかけることもあります。1円単位まで正確に把握している人はほとんどいませんが、誤差数百円のレベルで答えられる人は少なくありません。

逆に、「いくらくらいだったかな……」と見当がつかない人もいます。

どちらのタイプがお金の貯まる人かは書くまでもないかもしれません。もちろん、誤差数百円のレベルで財布の中身を把握している人です。

そう聞くと、「やっぱりお金に細かいことが大事なんだな」と思われるかもしれません。あるいは、「ちまちま数えて、みみっちい」と、くさす、財布の中身に無頓着なタイプの人もいることでしょう。

でも、大事なのはお金に細かいことではありません。

財布やお金に意識を向けていることです。