大好きだった営業職から突然の異動。意に沿わない配置転換に大きな失望を感じ、1年たった今も前向きになれないという相談者さん。社長就任まで紆余曲折のキャリアをたどってきたディセンシアの山下慶子さんが、マイナス思考をプラス思考に転換するヒントを教えてくれました。
※写真はイメージです(写真=iStock.com/itakayuki)
◆今回のお悩み
想定外の配置転換で喪失感や焦りから抜け出せません
入社以来、営業職一筋で25年以上がたちました。昨年まで営業部で管理職を務めていましたが、突然スタッフ職へ異動を命じられ、やりがいや楽しさを見つけられないまま1年が過ぎてしまいました。
これまで、営業をしている自分が好きでずっと働いてきたのですが、今は想定外の配置転換への戸惑いと、思うように進まない業務へのいら立ちが続く日々です。自己肯定感が下がり続け、プライベートでも前向きになれません。
営業時代の激務の生活とは違い、現在は平日夜も時間ができるようになり、土日は完全に休暇をとれます。なのに、ライフサイクルが変わったことで、自分の中で「ゆとり」よりも「喪失感・焦り」が強まっている気がします。
46歳で初めて突き付けられた環境変化に対応できず、この会社で働き続けたいのか、転職したいのか、自分の希望さえわからなくなり日々悩んでいます。
この年齢で次のキャリアを考えるには、何から始めたらよいのでしょうか。意に沿わない業務や異動を命じられた時、これは自分のためなのだと考えるにはどんな視点を持てばよいでしょうか。書籍やネット記事に目を通したり、イベントに参加したりして、外部の情報を取り入れる行動もしてはいますが、配置転換による自信喪失から、未来に向けて気持ちをうまく切り替えられず、現在に至っています。(47歳・商社勤務・課長クラス)