視線を外すタイミングは、話が終わる“句点”
講演やコンサルティングで、皆さんのお悩みを伺うことが多々あります。
「うまく相手の目を見られません」「どこを見て話せばいいですか?」といった人前で話すときのアイコンタクトや視線に関することも、よく受ける相談のひとつです。
相手の目を見て話すのはコミュニケーションをとるときの基本中の基本。クライアントと1対1で話をする、あるいは少人数で会議をするといった、相手との距離が近い場面ほど、視線の動きは相手の目につきやすいものです。特に女性の場合、目元を化粧で強調していることがよくあります。まつげのエクステをしている人や、アイカラーやアイラインをはっきりと入れている人は視線の表現がより目立ちます。ぜひ今回ご紹介するスキルはしっかりと自分のものにしてください。
今回は、とくに1対少人数の場合の視線のとらえ方についてご紹介します。
視線は、どう見るかに加えて、相手に向けていた視線をどこで外すかということも大事です。視線の外し方で考えたいのは、外す“タイミング”と“方向”です。
視線を外すタイミングは、基本的に“句点”です。相手の話が一段落した「。」で視線を外す。話の途中にもかかわらず目をそらされると、その話に興味がないように見えてしまいます。相手が話し終わるまでは視線を外さないようにするのがポイントです。
話を聞きながらメモをとる場合も、メモをとるタイミングは同じく句点。話の途中で目を落としてメモをとりはじめたら、しゃべっているほうは違和感をおぼえます。例えば上司の指示などをメモする場合、最初から書き始めれば「しっかりと書きとめているな」と思われます。しかし話の途中からメモをとると「どの部分を書きとめたの?」と思われる可能性があります。