「ダ・ヴィンチ」の名を広く知らしめた、4桁の西暦表示付き永久カレンダー
「ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ」。IWCが発明した4桁の西暦表示付き永久カレンダー機構を備え、12時位置のクロノグラフの同軸積算計にムーンフェイズを組み込んだキャリバー 89630を新開発。サントーニ社製ストラップ。●18Kレッドゴールド。ケース径43mm。自動巻き。アリゲーター・ストラップ。454万円〈IWC〉

デザインワークの妙、男女問わない気品あるスタイル

「リニューアルの狙いは大きく二つある。一つは女性にも訴求できるコレクションを構築すること。もう一つは丸形の新しいスタイルを打ち出すことです。現在、高級時計マーケットの約85%は丸形。ポートフィノやポルトギーゼより、ややフォーマルなスタイルを目指した」

この4月からIWC本社のCEOを務めるクリストフ・グランジェ・ヘア。ドイツ・フランクフルトに生まれ、イギリスのボーンマス大学とスイスのバーゼル造形芸術大学で学ぶ。2006年IWCに入社。マーケティングや戦略企画、販売など多分野での実績が買われ白羽の矢が立った。ちなみに前CEOのジョージ・カーンはリシュモン グループ全体のディレクターとして時計製造、マーケティング、デジタル戦略などを指揮する。

今年、IWCは「ダ・ヴィンチ」コレクションのリニューアルを行った。その理由を、この4月にブランドCEOに着任したクリストフ・グランジェ・ヘアはこう話した。

ダ・ヴィンチの初出は1969年。ユニークな六角形のゴールド製ケースに、IWCほかスイスの有力時計メーカーが合同開発したクオーツムーブメント、ベータ21を内蔵したものだった。クオーツ時計という当時最先端にして最高峰の技術をかの天才に見立ててダ・ヴィンチと命名、と同時に“発明の才と創造性”というアイデンティティーが確立された。以後、4桁の西暦表示付き永久カレンダー機構や酸化ジルコニウム(ハイテクセラミック)ケースなど、IWCの先進的な開発がいち早く投入されてきたが、この間、六角形から丸形へ、そしてトノー形へとケース形状を変えてきた経緯がある。

そして今年、かつての丸形ケースを元にいま一度デザインが刷新された。ダブルステップのベゼル、丸みを帯びたリュウズ、可動式ラグなど、当時の面影を残しつつモダンにブラッシュアップするデザインワークは近年IWCが得意とするところだ。女性向け8型を含めた20型以上がそろうコレクションとなったが、その中からエグゼクティブにふさわしい2モデルをここに厳選した。

子ども絵画コンテストの作品をケース裏蓋にエングレーブ
「ダ・ヴィンチ・クロノグラフ “ローレウス・スポーツ・フォー・グッド”」。売上の一部が子ども支援にあてられる。自社製クロノグラフ、キャリバー 89361を搭載。ストラップはサントーニ社製。●SS。ケース径42mm。自動巻き。アリゲーター・ストラップ。142万5000円。世界限定1500本〈IWC〉