近距離通勤手当
[はてな]京都府京都市
▼自転車好きの創業者が考案
ブログサービス「はてなブログ」などを手がける、インターネットサービス企業のはてな。創業者が自転車好きということもあり、運動不足になりがちな社員の健康を考慮して、2005年から導入した。オフィスの半径5km圏内に住む社員に月2万円が支給される。この制度に後押しされ、約半数の社員が自転車通勤をしているという。スリムになった、風邪をひきにくくなったという声もあり、単なる手当にとどまらないメリットを社員たちも実感しているようだ。
サイコロ給
[カヤック]神奈川県鎌倉市
▼サイコロの出目で賞与が増える
アプリ開発などを手がけるカヤックが、1998年の創業時から取り入れている制度。毎月末にサイコロを振り、出た目の数(%)を基本給にかけた額が「運命給」として賞与に加算される仕組み。基本給30万円の社員が6(%)を出せば、1万8000円が賞与に追加される。「バスケットボール大の発泡スチロールのサイコロは、丸みをおびた形状。出目の確定直前まで揺れ動くので緊張します。最後に目が変わると、ギャラリーが沸きますよ」(社員)
禁煙手当
[武蔵野]東京都小金井市
▼吸わない人に10万~20万円支給
ダスキンの加盟店業務などを手がける武蔵野で、社員の健康を心配した小山昇社長が、2000年頃に導入。課長職以上は年間20万円、一般社員には10万円が支給される(支給率は勤続年数によって変わる)。現在、課長候補以上は禁煙が義務化されていることもあって、非喫煙者は全体の7割。禁煙宣言をしてから喫煙が発覚した場合は、手当の3倍の罰金が科せられる。このほかに、安全運転の年数によって年間最大6万円を支払う「安全運転手当」もある。
岡田 丈=イラスト