深夜か休日。上手に使えば高速代が30%オフ

優美さんのもうひとつの悩みは、高速料金です。

優美さんの実家に近い高速道路の出口は、関越道の新潟西。優美さんの自宅に近い「新座」からの高速料金は6800円です。往復1万3600円と、決して小さな額とはいえません。

優美さんは、一部の区間は一般道を使おうかとも思いますが、ハンドルを握る夫は大反対。運転してもらう手前、強いことは言えません。

そんな優美さんに知ってほしいのが、高速料金の割引サービスです。

たとえば『深夜割引』。毎日、午前0時から午前4時までの通行なら、料金が30%オフとなるものです。

NEXCO東日本、中日本、西日本が管理する全国の高速道路、及び宮城県道路公社の仙台松島道路が対象となります(京葉道路、第三京浜道路、横浜新道、横浜横須賀道路は対象外)。

0時~4時の間に割引対象の道路を走行すれば割引が適用され、0時より前に高速道に入ったり、4時以降に高速道を出たり、というのでもOKです。

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深夜割引と休日割引の対象区間

優美さんの場合、所要時間は通常、約4時間とのこと。20時半に高速道に入って0時以降に出る、3時頃入って7時頃出る、というのも30%オフとなり、6800円が、4760円で済みます。往復で利用すると4000円以上お得です。

また「休日割引」も30%割引。土日祝日と、毎年1月2日、3日に、対象道路を通行した場合に割引になります。

「深夜割引」と「休日割引」が利用できるのはETCを搭載しているクルマで、どちらかひとつの利用となります。

ほかにもいろいろな割引がありますから、NEXCO東日本の公式ウェブサイト『ドラぷら』ほか、利用する高速道路の運営会社のサイトをチェックしてみてください。

フリーライター 高橋晴美(たかはし・はるみ)
1989年よりライターとして活動。資産形成、投資信託、住宅ローン、保険、経済学などが主な執筆テーマ。