Case.1 子育てしながらの会社勤めを経て、ライターへと転身

「新卒からずっと放送局に勤務してきましたが、6年前に子どもを授かり、それ以来はワーキングマザーとして無我夢中の日々でした。ただ、男性が多い職場で定時に上がるというのは、制度的には許されても、実質的には無理なことが多いのが現実でした。もっと子どもと一緒にいたいという思いがつのり、2年前にライターに転身。取材以外のことは家でもできる、比較的融通の利く仕事ではありますが、日々仕事に追われています。忙しい毎日ですが、キャリア・妊活・子育てなど、自分の今までの人生経験が記事執筆に活かされている今はとても幸福だと感じます」(39歳/既婚・子どもあり、ライター) 

Case.2 ガールズバンドはじめました

「学生のころから興味はあったものの、手を出せずにいたドラム演奏。人事で内勤の部署に異動になった3年前にその話を話の流れで同僚に打ち明けたところ、社内の有志女性でバンドを結成することになりました。初めは練習の後の飲みが楽しみで始めたようなものでしたが、最近では対バンのお誘いが多く“おやじバンド”の愉快な皆さんともご一緒するように。仕事第一でバリバリ働いていたときとあまり変わらないくらい充実していて、自分は仕事もプライベートも関係なく、どちらでも楽しめるタイプであることに気づきました」(43歳/独身・子どもなし、コンテンツ会社総務)

Case.3 春からは映画の専門学校生

「20代後半の頃立ち上げに立ち会い、それ以来ずっと関わってきた部署が、33歳のときに突如閉鎖されることになってしまい、呆然としていました。しかし一念発起して、ずっと憧れていた映画の専門学校を受験し、この春から通うことになりました。これからどんな生活になるかはわかりませんが、すでに前職のご縁で映画関連のPR案件をフリーで請け負ったりし始めています。この選択ができたのも仕事を頑張って貯めてきたお金と、これまで仕事で培った能力のおかげ。そう考えるといろんなことが報われる思いがしますね」(35歳/既婚・子どもなし、フリーPR)

Case.4 離婚後、子どもを連れて海外移住

「早くに結婚・出産を経験したので、社会人生活の初期からワーキングマザーです。ずっと時間の制約に悩み、会社の中でなかなかやりたいポジションにたどり着けないことに葛藤していました。しかし離婚を機に、これからは1人で生活を支えられるくらい、自分の強みを徹底的に磨こうと決意。昨年、ずっと勉強してきた英語の能力を買われてオファーを受けた企業のオーストラリア支社に移籍しました。いつまでこちらにいられるかは分かりませんが、滞在中は子どもにも英語をできる限り身に付けさせてあげたいと考えています」(36歳/独身・子どもあり、観光関連)